今週の
Mobileエッセイ

第346話
立派な真珠になろう

●あこや貝と真珠
あこや貝は真珠を作る貝として知られています。あの美しい光沢を放つ真珠は、どのようにして出来るかご存知ですか? あこや貝は、自分の体内(貝の内側)に入った異物の痛みを和らげるために、異物を包み込む成分を出します。何層も包み込むうちに、その異物が真珠となるのです。その習性を利用し、人工的にあこや貝の体内に核を入れて、真珠を作らせるのが真珠の養殖です。

人も、心が痛む出来事や、障害、試練、病気、葛藤といったものを乗り越える度に、真珠のように美しい層が重なっていきます。その美しさは、もちろん魅力にもなります。

人生の困難、心痛は、人間を真珠にする働きがあります。スピリチュアル的に言えば、人間の中には魂があって、試練は魂を真珠にする成分です。

自分の子供を病気で亡くした事で、この病気克服の道はないかと研究に没頭し、偉大な医師になった方もいらっしゃいますし、自分が禿だったために増毛法の研究に打ち込み、大成功した人もいます。

肌荒れがひどかったために、ローションの素晴らしい製品を発明した女性もいますし、医師から、後余命半年と言われて、なんとか救われる方法はないものかと必死で探し、見つけた健康食品で命拾いをして、その健康食品をきっかけに一大健康食品会社を設立して成功した創業者もいます。

それら、自らの苦しみ悩みを越えた人たちは、美しい真珠の魂の持ち主です。前回のエッセイでは、悩み・試練を逃げてはいけない、とお話ししましたが、今週は、その続編のようなものですね。


●人はそれぞれ、真珠を内に抱(いだ)いている
人はたいがい、何かしらの問題を抱えているものです。問題がないという人生を送っている人は一人も居ない、と言ってもいいでしょう。みんなコンプレックス、ハンディキャップを抱えていたり、そうでない人でも思い通りにならないことに歯がゆい思いをすることでしょう。

体が病弱、家が貧しかったので上の学校に行けなかった、何の資格もない、ヒドイ上司がいる部署にいる、仕事で大失敗をした、夫、妻、家族に恵まれていない、企業家なら、立地条件が悪い、斜陽の業界の会社を継いだ、コネが全然ない、資金がない、人材に恵まれない・・・。何かしら、あることでしょう。

でも考えてください。お金がいくらでもあって、なんの苦労にも問題にも直面したことがない人間は、世の中で何もできません。小さくても、真珠がなければ、人間は何もできません。そして、その人の真珠が大きいほど、美しいほど、世の中で働くことができます。

まずは、目の前の試練に負けないで、智恵と工夫と努力でぶつかり、乗り越えて成長して行こうではありませんか! そして、素晴らしい真珠になって、立派な家庭を築き、世の中に役立つ人になってください。私は、それを楽しみにしています。


という事で皆さん! 今週も、真珠の光沢で、激しく盛り上がっていきましょう~~~!


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