2016/6/15
25年前に鑑定した、 “強運の財界人” の、こぼれ話

 

  私が鑑定した、大物財界人の一人が・・・

 昨夜私は、「週刊新潮」 2016年6月16日号の記事で、日立造船の元社長を経て、会長で活躍された 藤井義弘さんのご逝去(せいきょ)を知りました。
 今年6月1日没、享年90歳。

 私が最初に、藤井会長にお会いしたのは、25年前でした。
 「経済界」 の雑誌『平成義塾』の、<大企業のトップの手相を見る>、という企画で、手相家・西谷泰人が連載で、日本を代表する大企業の社長・会長、合計30人ほどにお会いしました。

  中でも、パワフルな藤井会長

 中でも、日立造船の藤井会長(当時 60代中頃)はパワフルで愉快な方だったな・・・、という印象です。
 身長は165cm?ぐらいでしたが、体格ががっしりしていて、いい顔をなさっていました。

 藤井氏は、東京大学法学部卒。
 三和銀行(現・三菱東京UFJ銀行)の副会長から、関西の名門企業・日立造船の社長に就任した当時は、累積赤字が300億円を超えていて、沈没寸前、とか難破船、などと言われるほど危機状態でした。

 それを藤井氏が社長に就任するや、手腕を振るい、見事、再建させたんですね。
 (2001年まで日立造船の会長を務め、97年には過去最高の連結売上高を記録した)

  当時30代の私に、声をかけてくださって・・・

 当時、私はまだ30代だったにも関わらず、気に入って下さったんでしょうか、その後も会長室に何度か呼んでくださり、いろいろお話しをしました。
 占いに、なかなか関心の高い方でもありました。

 「西谷さん、僕と対談本、出そうじゃないか」 なんて言われたりした事もありました。

 「僕は相談されたら、10秒以内に答えを出す!」
 「やはり、餅は餅屋やで」
 「財界人はみんな体力がある。財界人のパーティーに出ると、70代なんてまだまだひよっ子ですよ。90代になっても矍鑠(かくしゃく)としている人がいっぱい居る」

 そんな話を、次々して下さいました。

  強運! 日航機事故を避ける

 週刊新潮の記事の中に、藤井氏の事について、次のような興味深い話がありました。

 「(藤井さんは)運の強い人と言われました。(85年の)日航機事故の際、予定が変更となり搭乗しなかった。

 営業の神様と呼ばれましたが、現場経験の蓄積と実力で、好機と時代の流れを読める人でしたね」
 (経営評論家の江坂彰さん)

 藤井氏は(85年の)日航機事故の際に、危機一発、難を逃れていらっしゃったんですね。

 その事についても、仕事でも、強運だったことに関連するでしょうか、こんな話も伺いました。

 「子供の頃からね、僕の家では、母がいつも仏壇に向かって一生懸命祈ってくれていました。
 その祈りの言葉を聞いて、毎日 「有難いなぁ」、と思っていました。
 僕の運がいいのは、母の祈りのお蔭じゃないかと思っているんです」(藤井氏)

  そういえば・・・

 その話を聞いたとき、そういえば、私・西谷の実家(鳥取県)も、祖母が毎日朝晩20分ぐらいづつ、仏壇に向かい、家族全員のことを名前を挙げて祈ってくれていたのを思い出しました。

 実家では、その後、私の父母が仕事で成功しましたし、私も恩恵にあずかっているのでは・・・、と今さらながら思うときがあります。

 という事で今日は、強運の財界人・大物 藤井義弘さんの思いで話でした。
 藤井会長(と呼ばせてもらいます)、いろいろ有難うございました。

 余談/藤井氏の手のひらには “神秘十字形” がありました。

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