2012/05/31
運は、運なんて関係ない、
と思って頑張る人の所に来る

 長嶋茂雄氏が、野球の名選手として活躍した現役時代に、次のように語っています。

 スランプなんて気の迷い。普段やるべきことを精一杯やって、土台さえしっかりしていればスランプなんてありえない。

 ぼくはいつも、「オレは絶対打てる」 という気持ちでボックスに立っていますよ。
(『勇気がわいてくる世界の名言』 はまの出版刊 長嶋茂雄の言葉より)
 
 ここ一番の大舞台で、ヒットやホームランが出た、運がいい選手の代名詞でもあった長嶋選手。

 有名なのが、天皇陛下が初めて観戦にいらっしゃった天覧試合で、2本のホームランを打ったなど。

 試合の流れを具体的に紹介した方が、長嶋選手の強運ぶりがわかると思いますので、ここでご紹介します。

 1959年6月25日、後楽園球場で「ジャイアンツ(巨人) 対 大阪タイガース(阪神)」 のいわゆる「伝統の一戦」が天覧試合として催された。昭和天皇・香淳皇后両陛下が後楽園球場のバックネット裏貴賓席にご来場なさり、19時より試合が開かれた。

 この模様は日本テレビとNHKテレビで、全国生中継が行われた。

注・西谷ー 当時の出場選手たちは、全員が天皇・皇后両陛下の前でプレーできるという夢のような気持ち、そして、その緊張とで、大変だったと言います。そして日本国中が注目する歴史的一戦でした。

 試合は巨人が藤田元司、阪神が小山正明の両エースの先発で始まった。両チームとも点の取り合いとなり、3回表・阪神が小山自らの適時打で先制点を挙げる。その後5回裏・巨人が長嶋茂雄と坂崎一彦の連続本塁打で逆転すると、6回表・阪神、三宅秀史の適時打と藤本勝巳の逆転本塁打で2-4とする。

 7回裏・巨人は王貞治の本塁打(王と長嶋が同じ試合で本塁打を放つことを表す「ONアベック弾」の第一号)で同点に追いつき、阪神は新人・村山実をマウンドに送る。

 同点のまま9回に入った時には21時を過ぎていたが、天皇・皇后両陛下が野球観戦できるのは21時15分までであったため、延長戦に突入した場合は天皇陛下は試合結果を見届けられず、途中退席になる可能性があった。

 しかし、21時12分、9回裏、先頭バッターの長嶋がレフトポールぎりぎりに入るサヨナラ本塁打(結果、巨人5-4阪神)で接戦に終止符を打った。天皇・皇后両陛下は試合結果を見届けた上で、球場を後にされた。

 長嶋茂雄の伝説の1ページです。

 その長嶋選手は、「人の見ていない所で、彼ほど練習に励んだ選手はいない」 と言われていたという。

 つまり この事から(今日の話も合わせ)分かるのは、
 「運ではない。自分で精一杯やって掴むものだ!」 といって、自分でやれるだけの事をやって臨む者に、運は微笑む! ということです。

 反対に、運だ、運だといって、自分の努力を怠る者には、幸運は微笑まない、ということです。

P.S.
 私たちの場合なら、吉方位に行って、且つ (吉方に行った事も忘れて)自分で運を掴むぞ! と精一杯の努力もするなら、場外ホームランが出るでしょう!

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