2013/01/06
蹴鞠(けまり)とサッカーに、
大和(やまと)民族と、
西洋の民族の違いを垣間見る

 今日、インターネットで、正月の4日に京都の下鴨神社で行われた「蹴鞠初(けまりはじ)め」の動画を見ました。
 まずは、その動画の案内の記事を、ご紹介します。

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  蹴鞠初(けまりはじ)め、見事なパス回しに歓声

 平安貴族の遊びを再現した「蹴鞠初(けまりはじ)め」が4日、京都市左京区の下鴨神社で行われ、王朝装束をまとった「蹴鞠保存会」の会員が披露する華麗な足さばきに参拝者らが歓声を上げた=大阪本社写真部 海上英敏撮影 2013年1月4日公開

 http://www.yomiuri.co.jp/stream/m_news/vn130104_3.htm
 読売オンライン 

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 その国に生まれた文化は、その国の人々の精神を表しています。

 人相で説明すると、内に有る心が表情(人相)に出るのと同じです。

 攻撃的な心をずっと持ち続けている人は、怖い顔になります(行動も、もちろん攻撃的です)。
 穏やかな心を保っている人は、優しい柔和な顔をしています(行動も穏やかです)。
 内にあるものは、外に出ます。ですから、表面に出ている相をみて、その人の本質を探ることが出来る訳です。

  蹴鞠とサッカーに見る、民族の精神の違い

 日本発祥の蹴鞠(けまり)は、イングランドが発祥の地とされるサッカーとは対照的です。

 同じ玉を蹴るものであっても、サッカーはご承知の通り、相手と玉を取り合い、隙を突いて突破したら点になる、というスポーツです。試合中に、よく喧嘩もします。
 海賊であるバイキングを先祖に持つイングランドは、これまでにも他国を侵略し奪い取って発展してきました。そんな気質・精神から発祥したスポーツと考えれば、理解できますね。

 一方、日本の蹴鞠は、相手の一番蹴りやすい所に上手に蹴って、みんなでかばい合って少しでも長く落とさないで続けようとする遊びです。
 難しい所に飛んで来た鞠を、上手に蹴り返したら、周囲の観客から拍手が起こります。良くぞ他者の蹴りやすい所に蹴りましたな、と。

 この同じボールを蹴ること一つとっても、対照的な精神が読み取れます。
 
 それと同様なことが、日本古来の相手と長く打ち合う羽子板(はごいた)と、欧州の相手の隙を突いて負かすバドミントンやテニスの違いにもなる、という訳です。

 そんな事を、今日の蹴鞠(けまり)のニュースを見て、思いをはせたのでした。

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