2016/4/1
第1子の「長男」・「長女」は、リーダー気質
第1子は、自然と周囲を引っ張って行く、しっかり者
今日は、兄弟・姉妹関係のお話です。
人の気質は、先天的なものがあるとはいえ、誕生後に、生まれた環境で形成される後天的な影響が濃く働きます。
例えば第1子・・・。
子供の頃から、「お兄ちゃんなんだから」「あなたはお姉さんでしょ」 と、しっかり面倒見なさい的なことを言われて育った第1子は、
自然と自立心が強く、弟や妹の面倒を見てきた習慣がそのまま、大人になっても周囲を引っ張っていく気質となります。
私、中谷彰宏さん、その他のメンバーで会食すると
いつも感じる事ですが、作家の中谷彰宏さんと食事をすると、中谷さんが皆のお皿に料理を取り分けてくれたり、場をリードして話します。
中谷さんは、第1子で長男なのですね。
(中谷さんには妹さんがいます)
私は、姉・姉・私の兄弟で第3子です。
前回中谷さんとご一緒したときは、その他のメンバーも第2子、第3子だったので、中谷さんが兄、という感覚でその場が進みました。
年は私の方が上なんですが、自然とそうなる。
場の中心を長男が握ると、自然で収まりがいいんです。
一方、第2子、第3子は、幼い時から第1子の言うことに従って育ってきたので、ついつい自然にそうなるのですね。
ⅴ9を達成した、最強巨人軍の秘密
かつて、川上哲治監督率いる巨人軍は、ⅴ9を達成した、圧倒的な強さを発揮したチームでした。
*V9(ブイ ナイン)・・・読売ジャイアンツが1965年(昭和40年)から1973年(昭和48年)まで、9年間連続してプロ野球日本シリーズを制覇したことである。この期間をV9時代ともいう。
当時の巨人軍は、長嶋、王をはじめ、並み居るスター軍団。広岡もなかなか自分の意見を曲げない人。
こうなると、大抵はバラバラのチームになります。
大スターは、往々にして我がままで、好き勝手をしますからね。
川上監督だけが “長男” だった
でも、川上監督は “長男”(第1子) の生まれでした。
そして、その他のメンバーは、
・長嶋茂雄/兄1人・姉2人の4人兄弟の末っ子
・王貞治/兄、双子の姉(1歳3ヵ月で夭折)、本人
・広岡達郎/兄、本人
さらに、後のレギュラーメンバーも、全員、第2子以下でした。
つまり、長男で第一子の川上監督以下、全レギュラー選手が次男以下の選手ばかりだったのです。
こうなると、威厳のある長男・川上監督に、皆が従います。
自然と、川上監督のいう事には、みな黙って従う・・・
これが、実によくまとまって、上手く行ったⅴ9時代の巨人軍の秘密です。
次男、次女で、下に兄弟がいると
ちなみに、次男、次女などで、下に兄弟がいる場合は・・・上(兄や姉)にも下(弟や妹)にも、上手く取り計らって生きていく知恵がついていますから、要領がよく、社交的で、積極的です。
末っ子か、1人っ子なら
そして、末っ子と1人っ子は・・・家族に可愛がられ、兄や姉からも面倒を見てもらえ、甘やかされて育ちます。
一人っ子も、両親の愛情を一身に受けて育ちます。
ですから自己中心的で、協調性に欠ける面があります。
そして、末っ子の場合は、自分の好きな道に進む人が多いのも特徴です。
歌手になりたい、映画監督になりたい、画家になりたい、などなど自由なのです。
ビートたけしさんのケース
ビートたけしさんのケースを挙げてみましょう。
第1子の兄が家族の為に犠牲になって、学校も行かず、早くから苦しい一家の家計のために働きました。
一方、兄姉兄 そして本人(たけしさん)という <3男で末っ子> のビートたけしさんは、好きな道に進んで、好き放題にやっています。
これなど分かりやすい例ですね。
ビートたけしさんは、こう言っています。
「好きな事もしないで早くから家族の為に働いた、一番上の兄には、今でも頭が上がらない」
という事で、今日は兄弟・姉妹の関係、そしてそこから形成される気質について、お話ししました。
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