2012/02/28
目の前で起こった出来事が、
運命を教えている (りんご編)
象占いのことは、これまでに繰り返しお話して来ました。
*現象占い・・・目の前に起こった印象深い出来事から、自然のメッセージを受け取ること。またその出来事の状態から、今取り組んでいる事の吉凶を判断すること。
そして夢判断と、目の前の現象(現象占い)が 意味を同じくする事が多いのも、お話してきました。
今日は、部屋にあった少し前の週刊誌を見ていて、あるニュースに目が止まりました。そこに、なるほど・・と思う内容が出ていましたので、ご紹介します。
●母のりんご
その記事は、昨年12月に肺がんでお亡くなりになった、脚本家の市川森一さん(享年70)の記事です。
記事のタイトルは、創作活動の原点にあった『母のりんご』、というもの。内容は以下の通り。
市川さんが脚本家を目指した原点は母親にあった。
・・・・・・・・中略・・・・・・・・
結局、市川さんが10歳のとき、母親は亡くなるのだが、脚本家となった彼は、こんな思いで物語を作り続けた。
「天国の母親に、自分の話しを聞いて喜んでほしい」
そのためか、自然に作品にも母をモデルにした人物が出ていたようだ。
母親は、彼が若いころから肺結核を患い、彼の住む諫早市(長崎県・いさはや市)から約20km離れた長崎市内の病院で入院生活を余儀なくされていた。
小学校の低学年の市川さんは、3歳年下の妹を連れて、汽車で40分ほどかけて、毎日のように母の元に訪ねていたという。
「その間、いろんな物語を妹さんに聞かせていたそうです。
・・・・・・・・中略・・・・・・・・
ある日、いつものようにお見舞いに行った帰り際、病院の玄関を出ようとした市川さんに4階の病室から母親が声をかけた。
「お母さんが”これを持って行きなさい”と4階の窓からりんごを投げたんです。市川さんは、それを掴めなくて、りんごは地面に落ちて、ぐしゃぐしゃになってしまった。
そして、その日にお母さんは亡くなってしまった。
市川さんは、”あのとき、うまくキャッチできていたら、母は死なかったかもしれない”と、ずっと自分を責めていたそうです。」(市川さんの知人)
どんなときも、母に対するやさしさを忘れない息子だった。
(女性セブン 2012.1.1号 より)
これが、週刊誌の記事です。
このりんごの出来事は、現象占いで、次のような意味を示唆(しさ)しています。
●”りんご”をうまく受け取れなかった・・・この現象を解読すると
夢判断では、りんごを食べる夢は・・・
願いが叶う吉夢です。
そのりんごを、現実において、市川少年が受け取ることが出来ず、食べることが出来なかったということは、(母の病気が治るという) 彼の願いは残念ながら叶わない、、ということを教えていたのですね。
お母さんも、そんな意味が含まれていることなど まったく知らず、無意識に、このりんごを子供たちに食べてもらいたい、、と思っての行動だったと思います。(お母さんはもう食べる元気もなかったでしょうし)
事情がどうであろうと、目の前で起きた(印象深い)現象は 市川少年への天のメッセージだったのです。
脚本家という創作活動に従事した市川さんですから、インスピレーションがあったことでしょう。ですから、あの”りんごの出来事”に、何か大きな意味があったのでは、、と、心のどこかで感じ取っていらっしゃったのだと思います。
という訳で今日は、<目の前で起こった出来事が、運命を教えている (りんご編)> でした。