2009/11/14
犬の退化から学ぶ、人の生き方

 一昨日いらっしゃった、15歳2ヶ月で亡くなった超・長寿ワンちゃんの飼い主で、犬のトリマーのM子さん(31歳)からお聞きした、前日の鑑定日記<犬の話し>の続きです。

 最近の犬は、自分で生きていく力が弱くなった、とおっしゃる。

 その例として、

1-爪は飼い主が切ってあげないと、自分からひっかき行動で爪を短くしたり、磨ぐ事をしないとか。
 爪が長くなったら、不便ですのにね。

2-それから、砂かけをしなくなったそうです。爪とぎにいいのに~。
 犬ってアスファルトの上でも、おしっこした後、儀式のように後ろに砂をかける動作をするものです。あれって砂が無くてもやるので、何なんだ~、とよく思っていましたが、最近はやらないんだとか。

 もう36年前でしたが、愛知県に居たとき、私の知っている犬は、オシッコの後、後ろに砂を思いっきり飛ばすのですが、方向が45度ぐらい違うという、ヒドイのがいましたね(笑)。
 たまたま後ろに居ると、オシッコをした所とは全然違うのに、モロに砂かけられたりして。

 んっ? 待てよ。あの犬、オシッコにかこつけて、もしかして計画的に人に向かって砂かけてるのかも・・・、なんて今更ながら疑っちゃいましたよ。でもありえるかも~。

 「そんなもん、ありゃーせんぎゃー」、と名古屋弁で言われそうですね(笑)。

3-出産を1人でできない犬が多い、そうです。
 これもスゴイ話ですね。自然の本能を忘れたのか・・・。

4-オスは足を上げてオシッコしなくなった、そうです。ヒエ~ッですね。足にかかってしまうじゃないの・・・。

5-服を着せられ慣れて、服を着るのを喜ぶそう。まあ、楽なことに慣れてくると、”ないと寂しい親父の股引(ももひき)”と同じかもねェ~。

 犬は飼い主の世界で生きているので、飼い主に絶対似ます。(顔も似ますよね~)
 人も犬も、同じになって来たかもしれませんね。
 人も自然からどんどん離れて行って弱くなり、人間にくっついて生きている犬たちも、同じように弱くなった。

 第一、犬って自分を飼い主と同じ、人間だと思っているんでしょうね。

 そうなると、犬は飼い主にそっくり化して行く。
 すると、こう言えます。

 「犬の振り見て 我が振り直せ」、ですね。

 お後がよろしいようで。(三遊亭泰楽~)

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