2011/09/28
気になる所は、患部である 

 ●健康なら、身体のどこの部分も存在感がない

 皆さんは、今 自分の身体のどこが気になりますか? 
 もし存在感がある部分があるなら、そこは疲れていたり、凝っていたり、不調な部分です。

 健康な時には、身体のどの部分も気になりません。存在感すらない。身体が軽い、という状態です。

 ところが、例えば胃の弱い人は、食べ過ぎるとすぐ胃が痛くなったり、胃酸過多になってムカムカする(胃の場所が分かる)ものですが、反対に胃の丈夫な人は、生まれてこの方、一度も胃が痛くなったことが無いので、
 「胃ってどの辺にあるの?」 なんて真顔で言っている。

 心臓が悪い人は、胸の痛みがあったり、息苦しさを感じる(確かに正常な人は、心臓の位置なんて感じませんね)し、腸の調子が悪い人は下腹がしぶり腹になって身体もグタ~ッとする。

 このように、存在感がある部分は、病んでいるという事です。

 夫婦関係も上手くいっている時は、互いが空気のように存在感が無いほどに自然です。
 反対にギクシャクすると、存在感が有り過ぎるほどの大きさに。

 またお金に余裕がある時は、お金のことを忘れています。
 反対にお金が足りないと、いつもお金のことが心配です。

 ●理想の世界をうたった神話では

 ”堯舜の世”(ぎょうしゅんのよ)という言葉があります。
 シナ大陸(現在の中国の位置)に、古代伝説=神話があり、堯と舜という、二人の見事に国を治めた聖天子がいたそうです。
 こんな話です。

 舜(しゅん)がある時 町に出てみると、一人の老百姓がこんな歌を歌っていた。

日出でて作り 日入りて息(いと)う
井をほりて飲み 田を耕して食う
帝力我に何かあらんや

 これを訳すと、

自分は朝になれば働き、夜になれば休む、
水は井戸を掘って飲み、自分で田畑を耕して食べ物を得ている。
帝王に何をお世話になっているだろうか。

 となる。
 それを聞いて、舜は自らの政治が上手くいっている事を大いに喜んだ、というのです。

 つまり、人民が帝王の存在に気が付かないほどに、政治が上手くいっているし、そんな上手くいっているという事すら意識していないほどである。それを舜は喜んだのですね。

 そういう事から考えてみると、今日の我が国の政治はどうか。残念ながら、毎日 気になってしょうが無い、という状態です。

 日本の国、大丈夫なの~(ぜんぜん大丈夫じゃない!)のですね。
一国を一人の人の身体に例えると、もう具合が悪くてしょうがない病人状態です。

 頼りになる、正しい”国家観”をシッカリ持った首相が登場して、国民が安心して生活できる時代が来ることを期待します。(もっとも、そんな立派な政治家を選ぶのは、選挙で一票を投じる我々国民一人一人なのですが・・)

 まあ政治のことは、今日はこれぐらいにして。

 皆さん! 皆さんが気になる所はどこですか。気にならない所はどこですか?

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