期待をかけると、子供の成績が飛躍的に上がる
期待をかけられた子供は、期待されていない子供より、成績がどんどんあがる、という実験をした心理学者がいます。
これはアメリカの心理学者 ローゼンソールの実験です。
小学生に“知能テスト”を実施する
こんな実験でした。
小学生のあるクラスの生徒に、普通の知能テストをしてもらう。
その後で担任の先生に、
「このテストは将来の伸びを確実に予測できるものになっている。まだ研究中なので結果を発表することは出来ません。先生にだけ、将来伸びる子の名前をこっそり教えましょう」
そう言って、数名の子供の成績を担任の先生に教えたのです。
伸びると言われた子供の成績が明らかに高い
それから半年後、再び知能テストをしたところ、伸びると言われていた子供の知能指数は、そうでない子供に比べて、明らかに上がっていたのでした。
中には70も上がっていた子もいたと言います。
それだけではありませんでした。
半年前に成績が良いと言われた子供たちは、知能テストの結果が良かっただけでなく、学力・学習意欲なども、ともに進歩していたのでした。
この試験ですが、半年前、ローゼンソールが担任の先生にテストの結果を教えたのは、何の根拠もなくテキトウに5人に1人選んだ子供たちだったのでした。
点数も、実際より、高い得点に書き直していたそうです。
“期待”が成績を押し上げる
このように、成績が伸びる保証はどこにもない子供たちだったのに、これほど伸びたのは、先生が子供にかけた”期待”にある、とローゼンソールは説いています。
このことから、人は期待をかけられると、それにこたえるように、一生懸命勉強するようになり、その結果期待された子供たちの成績が飛躍的に上がったのだと。
これが分かると、自分の子供や、担当する子供たちへの接し方が、重要だということが分かります。
ミュージシャンの宇多田ヒカルは、幼いころから両親に、「お前は天才だ」、と常に言われて育ったといいます。
それは、天才的な才能を発揮するベストの環境を得ていた、と思います。
この話は子供たちにだけではなく、皆さん自身も、自分に大いに“期待”をかけた言葉を、常にかけるべきだ、という事も教えています。
自分自身を励まし、飛躍させるこの方法を使って、最高の人生を手に入れてください。
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