2016/6/2
朝一番に目にするものは、良いものにしよう!

 

 朝一番に目にするものが、大切?

 103歳になった現役の画家・篠田桃紅さんの著作の中に、
 <朝目よし> という言葉が出てきます。

 篠田さんはその本の中で、この言葉の紹介を、次のようになさっています。

 「朝目よし、という言葉があります。
 民俗学者の折口信夫(おりぐち しのぶ)氏は 『死者の書』 に、奈良の當麻寺(たいまでら) にこもって蓮系で曼荼羅(まんだら)を織った中将姫と侍女たちが、朝の起き抜けに、最初に目にしたことがらで一日の吉凶を占ったと書いています。

 昔の人は、朝、起きて、最初に目に映る自然の営みが美しいと感じるものであれば、その日はいい一日で、當麻寺の侍女たちが目にした水の汚れなど、美しくないと感じるものであれば、よくない一日になると思ったようです。

 私の、小学生の頃のある朝、母が、
 「今朝、霜柱がかしわの葉をふんわりのせていて、それがとてもきれいだったから、今日はいい一日になる」 といっていたのを覚えています。

 (『103歳になってわかったこと』〈篠田桃紅著 幻冬舎刊〉 より)

  「朝目よし」 が進化して、「現象占い」 に

 <朝目よし> の捉え方は、占いの「キャッチ部門」(易、夢判断など)の原形版のような方法といえますが、それがもっと進化したものが、私のいう <現象占い> といえるでしょう。

 *現象占い・・・げんしょう うらない。目の前で起こった印象深い出来事から、今取り組んでいる事の吉凶や、近未来の善し悪しを受け取り、判断すること。

  何か起こる前には、サインがある

 私たちの人生には、何か起こる前に、必ず知らせ や サイン があります。
 何か受け取ろうと意識をしていると、より分かりますが、普通に生活していても、夢や霊感、何かの出来事で、未来を知らせてくれます。

 気が付かない人もいますが、本人がキャッチできないだけです。

 昔の人も、現代の人も、知らせやサインを受け取る工夫を、いろいろしていますが、<朝目よし> も、その中の一つだったという事です。

  朝一番にいいものを見るには、努力がいる

 ところで、朝一番に目にするものが、一日の象徴であったり、運気に影響を及ぼすのなら、素晴らしい一日にするには、チョッとした工夫が入ります。
 つまり、朝一番に、美しいもの、楽しいもの、幸運なこと、心地いいことを、是非とも見るようにしたいからです。
 
 朝一番から、美しいもの、幸運なこと・・・を見る事ができたら、その日はハッピーなのですから。

  朝一番に飛び込んでくる情報といえば・・・

 でも私たちが、朝一番にスイッチを入れて目にするテレビやインターネットのニュースといえば・・・。

 ほとんど事件や事故、不祥事、批判や中傷的な内容のものでしょう。
 ですから、チョッとした努力が必要です。

 例えば、10項目のニュースがあれば、その中のいいニュースを、まず一番に見る。
 それなら出来るでしょう。

  意図的であっても、効果はある

 朝一番に、自然に目に入ったものが、その日の様子を教えているのですが、意図的に、朝一番は、そうした(いいものを選んで見る)努力も、必ず効果があります。

 これは、私の夢の本『願いをかなえる夢のみかた』(学研刊)に書きましたが、夜中、夢を見ている中であっても、いい夢にかえる努力をすることで良い結果にする効果があるのですから、
 <朝目よし(=朝一番にみるもの判断)> だって、良いものを努めて見れば、その日の運気を良く変えることが出来るでしょう。

 皆さん、やってみてください。

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