時間を作る方法・・・
一石三鳥を狙う
人生の限られた時間の中で、多くの事をやろうとすると、時間をムダなく使うことが必要になります。
そこで”工夫”というものが必要となって来る訳です。
私もやっていますが、何かを行うときに、一つの事だけをやるのではなく、同時に「一石三鳥」 を行うよう心掛けます。
500冊以上の著作があり、年間200回の講演をこなしていたという竹村健一氏(80歳)が、<人生を人の3倍楽しもう> という内容で、次のようなことを述べています。
10年ほど前の話から抜粋。
「これは比較的最近の、私の実際のスケジュールだ。
まず、日曜日の朝7時30分から9時までテレビ番組「報道2001」の生放送があった。テレビ局から直接羽田空港に向かい、北海道の旭川に飛んだ。私は旭川に別荘をもっている。午後からはそこで仲間と麻雀となり、夜は10時ごろからテニスを楽しんだ。
翌日の月曜日は、午前中にスキーを思いっきり楽しみ、午後は二つの講演を行った。
この後、留萌(るもい)を経て最終的には札幌まで移動。この間に講演を4回行った。
このように、私の行動はたいてい仕事と遊びがごっちゃになっている。
・・・・・・中略・・・・・・
ひとつの時間を、仕事とその移動だけで終わらせることはまずないのだ。
一つの石で、「3羽」 を狙うために工夫をする。
普通はどれかひとつを選ぶのだろうが、私はそんなに簡単にあきらめない。
まずスキーはする、その後麻雀をする。麻雀は何かやめるきっかけがないと朝までやってしまいかねないゲームだ。そこで麻雀のあとにテニスの予定を入れておく。
テニスをやる仲間たちには、夜の10時ごろに来てもらう約束をするのだ。テニスで汗をたっぷりかき、風呂にゆっくり入れば、あとはぐっすり眠ることができる。これですべて自分のやりたいことをこなすことが出来る。
・・・・・・・・中略・・・・・・・・
人生は、ひとつひとつの時間の組み合わせが幾重にも重なったものだ。過ぎていく1時間は、ただの1時間でもあるが、人生の貴重な何十万分の1の時間でもある。その1時間を3時間ぶんとして過ごすこと、1年を3年ぶんとして過ごすこと。それはトータルで考えれば人生を3倍生きることになる。
つまり、人より3倍豊かな人生を生きることにつながると思うのだ。」
ちなみに竹村健一氏は、スキー、テニス、スキューバ・ダイビングなどやりますが、どれも50歳を過ぎてから始めたといいます。
という事で、この時間を作る方法が、皆様の参考になれば幸いです。
P.S.
その他、まだまだ時間を作る方法はたくさんあります。
それらは、私の本『時間を上手く使える人、使えない人』(創文刊 定価1200円+税)に満載ですので、まだお読みになっていない方は、是非ご一読ください。
* 本書は‘03年12月~翌年1月にかけて、紀伊国屋書店の新宿本店・梅田本店で週間売り上げ総合1位を記録しました。韓国でも翻訳版が発売されています。