2012/09/09
徹底してやれば、
あなたにも驚くほどの能力がある

　『火事場の馬鹿力』、という言葉があるように、人は誰も、ビックるするような力を秘め持っています。

　その力は、普通に生活していたら、全然出て来ません。
　自分にそんなすごい力があった？ なんて気が付くこともないまま、一生を終える人がほとんどでしょう。

　アスリート（スポーツ選手）をはじめ、どの分野でもそうですが、活躍する人たちは恵まれています。
　火事場的な場面にしょっちゅう遭遇する機会があり、馬鹿力を出せて、称賛される機会があるからです。

　今日、スポニチ（スポーツ新聞）を読んでいたら、こんな記事がありました。
　ロンドン五輪の卓球の女子代表で、団体戦で銀メダルに輝いたメンバーの一人・石川佳純選手の記事。

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
　「石川選手は、ロンドン五輪から帰国してから多忙で、一週間まえからようやく練習を再開。

　『ボールがメッチャ早く感じた』（石川選手）・・・・・・・後略・・・・・・・」
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

　この記事をみて私は改めて感じました。
　人はオリンピックなどのスポーツの大会で、どんなすごい神技を見せてくれる人であっても、練習をしないでいる時は、普通に戻るのだ、と。

　イチロー選手が、大リーグで大活躍していた全盛期（今から６年ほど前）に、オフでようやく個人練習を開始した時点でのインタビューで、
　「今の打撃の実力は、高校野球クラスでしょう」、と言っていました。

　開幕に向けて徐々に感覚を戻していくんですね。

　一昔前の話ですが、打撃の神様と言われた川上哲治氏（後に巨人のⅤ９を達成した名監督）は、選手時代の絶頂期にはピッチャーの投げるボールが止まって見えた、といいます。そんな時はバカスカヒッやホームランが打てたそうです。そこまで感覚が研ぎ澄まされたのでした。

　彼らは徹底的に極限まで練習をやって高みに登ったのですが、はじめからチャレンジすることなく、自分には出来ない、とあきらめたなら、決して神技のような能力は発揮できなかったでしょう。

　同時通訳の知り合いの女性は、何処に行くときも、移動の電車や飛行機の中でもずっと、ヘッドホンで英語の勉強をしていました。
　一日休むと、元に戻すのに三日かかるので、といって。

　目指す分野で徹底してやってみよう。ある時点から、あなたにも驚くほどの能力があったことに気が付くでしょう。

＊鑑定日記の感想や、新刊の情報をくださる方は、
sobunnep@za.wakwak.com までお送りください。お待ちしています！