2014/03/13
大金が手に入ったら、どうすればいい?
若くして大金を手にしたら・・・
新刊『幸せグセがつく きらめきのルール』(学研刊)の中で、お金の話もしましたが、最近、大金を手にした人の話と言えば・・・。
まず思い浮かぶのが、楽天から、メジャーリーグ・ヤンキースへ移籍したマー君こと、田中将大(まさひろ)投手(25歳)のことでしょう。
この移籍に当たっての契約金が超大型で、7年で161億円!というのですから、スゴイですね。
年棒は、23億円という事になります。
田中選手は25歳で、奥さんは歌手・タレントの里田まいさん(29歳)。
こうなってくると、心配なのが、お金の管理です。
いきなり、こんな大金持ちになると、人間、10人中9人が大失敗します。
週刊現代に、田中選手のこの大型契約の話題で、こんな話が載っていました。
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大金が入ると、金銭感覚がおかしくなる・・・
若い夫婦が、一生かかっても使い切れないと思えるカネを手にする。ここに落とし穴がある、というのが、『マウンドの鬼』と呼ばれた元ボストン・レッドソックス投手のカート・シリング氏(47歳)だ。
シリング氏はメジャー通算216勝をあげ、ワールドシリーズMVPにも輝いたことがある。
「初めて10ミリオン(約10億円)を超える小切手をもらったときのことは、いまでもよく覚えているよ。銀行に行き、全て20ドル紙幣に変えてもらったんだ。それをホテルに持ち帰り、部屋中に並べた。並べているあいだに、一生で使い切るには無理な金額だと感じたよ。同時に、『この金額が向こう何年も貰える。それなら俺の人生は何をしても大丈夫だ』 とも思った、あのとき、僕の感覚はおかしくなったんだろうね。」
その後、ゲーム好きだったシリング氏は、人に誘われて約50ミリオンを投資し、ゲーム会社を設立。
それで大失敗し、たった2年で150ミリオンの負債を背負ってしまう。
豪邸も売りに出すが、未だに買い手はついていないという。
「今振り返えれば、大人しく貯金をすれば良かったとわかるが、当時は一切そんな気持ちは持てなかった。どんな買い物でも、高いとは思わない。あの感覚は、カネをもった者にしかわからないよ。田中が自分と同じ道を歩まないことを願うばかりだ」
(週刊現代 2014.1.25号 田中将大「25歳で100億円」の人生を考える より)
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この様に週刊誌でも、若い夫婦が大金を得ることについての難しさを、述べています。
家賃や移動費、そして税金のこと
でも田中選手には救いもあります。
それは堅実なマネー管理をしている、イチロー選手夫婦が、同球団の先輩として居ることです。
これはかなり大きい事でしょう。
ところで、アメリカの税率は50.1%です。年収23億円なら、毎年その半分の11億5千万円以上を納めなければなりません。お金がいっぱいあると思って、どんどん使ってしまうと、後で請求される税金が多くてビックリ、という事になります。
田中選手が夫婦で入っているという住居は、マンハッタンにある超高層豪華マンションのトランプ・ワールドタワーです。このマンションにはビル・ゲイツ氏や、最上階にはビヨンセ夫妻などが入居しています。家賃は月額約650万円。
なかなか立派な住まいです。
またこんなニュースも。
田中マー君、自腹のチャーター機で渡米
2014/2/10
米大リーグのヤンキースへの移籍が決まった田中将大投手が2014年2月9日、日本航空のチャーター機で渡米した。搭乗する計5人のために最新鋭のボーイング787型機を自前で用意し、かかった費用をサンケイスポーツは5000万円と推計している。
入団記者会見は11日(現地時間)にヤンキースタジアムで開かれる予定。
(J-CASTニュース 2014/2/10 より)
大金が入った時の生き方
田中選手は、早速、お金をどんどん使っていますね。
こうなってくると、ちょっとこの先、お金大丈夫かな・・・と思ってしまいます。
出版業界の話ですが、中小規模の出版社で大ベストセラーが出た後、その会社は潰れそうになる、と言われています。
この後もベストセラーが出る、という淡い期待と、全体に甘い見通しでいくようになるし、高額な税金も追いかけてくる。それで気が付けば、資金が底をついている、あるいは大赤字になっている・・・となる。
大金が入った時の上手い生き方があります。それは、
「しばらく何もしない」「普段と変わらない生活をする」 という事です。それが大切。
でも20代の田中選手夫婦には、そう生きるのは難しいと思いますが、是非、野球で大活躍するとともに、お金の苦労がないことを願っています。
という事で皆さん!
お金の話は、新刊『幸せグセがつく・・』のルール13に紹介しています。
ご参照下さい。
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