2012/10/3
夢や目の前の現象で答えを発見するくらい、
無我夢中に探究しよう!

私たちに起こる不思議な現象
 
 私たち人間は、不思議な現象に遭遇することがあります。
 その中に、求めていることの答を夢で見たり、答えに気が付くような現象が目の前で起こる、ということがあります。
 
 例えば、1949年(昭和24年)に日本人として初めて「中間子理論」でノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹博士の話。
 湯川氏のその理論の発見には、最終的に夢で見たことがヒントになって完成した、といわれています。
 このように、最後の最後に夢で教えられた話は、その他にもいろいろあります。

 それではここからは、夢ではなく、考えあぐねていたことの答を、目の前に現象で見せられて“大発明”に繋がったという、身近な発明の話を2つご紹介します。

  折って使う大ヒット商品、オルファカッターの誕生秘話

 オルファカッターは、歯先を少しずつ折って、切れ味がするどいまま、ずっと使えるという、いわゆるカッターナイフですが、これは世界で年間3千万個売れ続けているという大ヒット商品です。
 この開発者は、当時25歳の岡田良男さんでした。

 当時カッターと言えば、ドイツ製のナイフが主流でした。が、高級でなかなか手が出ない。
 そこで、よく切れて、安価のナイフが出来ないものか・・、と毎日毎日思案に暮れていた岡田さんでした。

 ある日、公園でボンヤリ座っていると、一人の少女が、板チョコを取り出して、「パキッ!」と折って食べたのを見たのです。
 「これだ!」 岡田さんはひざを叩きました。こうして切れ味が落ちると折って使える、オルファカッターが誕生したのでした。

  乾電池の発明も、ヒョンなことから・・・

 一昔前(明治18年頃)には、電池などという便利なものはなく、湿電池というものを使っていました。湿電池とは、大きな容器に水を入れ、プラスとマイナスの板を差し込む電池です。使うと水漏れが絶えない、実に不便なものでした。

 時計職人だった屋井先蔵氏は、ネジ巻き時計では、ネジを巻くのを忘れて止まってしまうことがよくある。だから、「コンパクトな電池で動く時計があったらな・・」 と常々思っていました。

 それで、「よしっ、じゃあ自分で電池を作ってやろう!」 と決意したのでした。それからは電池の発明のことで、寝ても覚めても頭の中はいっぱいでした。

 でも彼がいくら実験しても、いい考えが浮かびません。そんなある日のこと、妻が鏡台に向かってお化粧をしていたのを眺めていたのですね。化粧水をスポンジにしみ込ませて顔につけている・・。

 それを見た瞬間、「ハタッ!」とひらめいたのでした。

 妻が化粧水をスポンジにしみ込ませて顔に・・・。

 「これだ!湿電池の中の電気液をスポンジにしみ込ませて、小さな入れ物に入れてみよう」

 そうして出来上がったのが、乾電池だったのです。
 スポンジにしみ込ませた液は、乾燥させたので、乾電池と命名。

 これによって、本当に便利な、世界的な超ヒット商品「乾電池」が誕生したのでした。

 これらの話でわかる事は、夢で気が付くにしろ、目の前の現象で気が付くにしろ、毎日毎日求め続けて、無我夢中に探究した後に起きている、ということです。

 ですから皆さん!  諦めないで、無我夢中で探究しようではありませんか。行き詰ることがあっても諦めなければ、夢や目の前の現象で、あっと驚くような発見があるでしょう。

 P.S.私が何年も掛けて無我夢中に研究していた手相の“流年法”も、最後の最後は夢で知らされて完成しました。今日の話と同じですね。その手相の流年法・完成秘話は拙著『的中手相術』(創文刊)の中のコラムでご紹介しています。


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