2012/10/12
四苦八苦という言葉の謂(いわ)れの話~

夏が終って、今はもう秋・・

 暑い暑い夏が終わって、今は、もう秋です。
 「もの思う秋」と言うように、秋になると、人は心の内に意識が向いてきて、哀愁を感じます。

 昔、「トワ・エ・モワ」という男女の人気ポップデュオがいて、「誰もいない海」というヒット曲がありましたが、ご存じですか?
 エッ、考えてみると、もう40年も前の曲だった・・
 この曲、秋の情景を見事に歌っていました。

 今はもう秋、誰もいない海~
 知らん顔して 人は行きすぎても
 私はわすれない 海に約束したから
 つらくても つらくても
 死にはしないと

 (作詞 山口洋子)

 改めて歌詞を読んでみると、いや~、人生の愛と苦しみを歌っていますね。
 という事で、今日のお話は、人生の苦しみのお話です。(急に話が本題へ~)

  人生には“四苦八苦”がある。その意味は?

 私がこれまで、手相家を40年以上に渡ってやってきて、一つ言えることは、

「どんな人にも悩み、苦しみ、葛藤がある。悩みの無い人はいない」
 という事です。

 もっとも、ほんの少しの期間だけをとりあげれば、幸せいっぱいで、悩みも苦しみもない、という時期もあるかもしれません。でもそれは一瞬のこと。
 人からのやっかみや、手にした幸せを失うことの恐れ、先行きの不安などなど、たちまち苦しみが始まります。

 お釈迦様は、人は生きているだけで、「生老病死」 の苦しみがある、とおっしゃいました。

・生 – 生きるのは大変です。将来が不安。家族を守らなくてはならない。その人なりに試練や葛藤がある・・

・老 – 老いるのは避けられません。体力が落ちるし、美しかった顔にもシミが出てくるとか・・

・病 – 病気になると苦しいですね。人生に自信がなくなってくるし、介護する家族も大変です・・

・死 – 死んだらどうなるんだ・・。経験のない死は必ず訪れる・・

 という事で、この4つが四苦ですね。
 そして、それに加えて、更に次の4つの苦しみが加わります。

  さらなる4つの苦しみとは・・・

・愛別離苦(あいべつ りく) – 愛する人と別れなくてはならない苦しみ

・怨憎会苦(おんぞう えく) – 嫌いな人と会い、一緒にいなくてはならない苦しみ

・求不得苦(ぐふ とくく) – 望みが叶えられない苦しみ

・五蘊盛苦(ごうん じょうく) – 肉体と心が思うがままにならない苦しみ。生きているだけで苦しみが次から次へと湧き上がってくること。心の病の苦しみ

 と、この四苦を加えて、八苦。それで『四苦八苦』 というんですね。
 この言葉を聞くだけで、人生ってホント大変と思います。

 大阪弁でいうと、「いや~、もう四苦八苦ですわ~」 という感じです。

  「四苦八苦」の苦しみを乗り越える考え方が"悟り”である

 それで最後に一つ申し上げれば、それら「四苦八苦」の苦しみを乗り越える発想や考え方の事を"悟り”と言います。
 「悟りとは、幸せになる考え方の工夫のこと」です。

 僧侶たち(一般の人も)は、その悟りを開きたくて修行をしてきたのです。いま生きている私たちもそうです。

 私のこれまでの著書や鑑定日記には、幸せになる考え方がいっぱい詰まっています。是非、じっくり読んでみてください!

*鑑定日記の感想や、新刊の情報をくださる方は、
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