四苦八苦という言葉の謂(いわ)れの話~
夏が終って、今はもう秋・・
暑い暑い夏が終わって、今は、もう秋です。
「もの思う秋」と言うように、秋になると、人は心の内に意識が向いてきて、哀愁を感じます。
昔、「トワ・エ・モワ」という男女の人気ポップデュオがいて、「誰もいない海」というヒット曲がありましたが、ご存じですか?
エッ、考えてみると、もう40年も前の曲だった・・
この曲、秋の情景を見事に歌っていました。
今はもう秋、誰もいない海~
知らん顔して 人は行きすぎても
私はわすれない 海に約束したから
つらくても つらくても
死にはしないと
(作詞 山口洋子)
改めて歌詞を読んでみると、いや~、人生の愛と苦しみを歌っていますね。
という事で、今日のお話は、人生の苦しみのお話です。(急に話が本題へ~)
人生には“四苦八苦”がある。その意味は?
私がこれまで、手相家を40年以上に渡ってやってきて、一つ言えることは、
「どんな人にも悩み、苦しみ、葛藤がある。悩みの無い人はいない」
という事です。
もっとも、ほんの少しの期間だけをとりあげれば、幸せいっぱいで、悩みも苦しみもない、という時期もあるかもしれません。でもそれは一瞬のこと。
人からのやっかみや、手にした幸せを失うことの恐れ、先行きの不安などなど、たちまち苦しみが始まります。
お釈迦様は、人は生きているだけで、「生老病死」 の苦しみがある、とおっしゃいました。
・生 – 生きるのは大変です。将来が不安。家族を守らなくてはならない。その人なりに試練や葛藤がある・・
・老 – 老いるのは避けられません。体力が落ちるし、美しかった顔にもシミが出てくるとか・・
・病 – 病気になると苦しいですね。人生に自信がなくなってくるし、介護する家族も大変です・・
・死 – 死んだらどうなるんだ・・。経験のない死は必ず訪れる・・
という事で、この4つが四苦ですね。
そして、それに加えて、更に次の4つの苦しみが加わります。
さらなる4つの苦しみとは・・・
・愛別離苦(あいべつ りく) – 愛する人と別れなくてはならない苦しみ
・怨憎会苦(おんぞう えく) – 嫌いな人と会い、一緒にいなくてはならない苦しみ
・求不得苦(ぐふ とくく) – 望みが叶えられない苦しみ
・五蘊盛苦(ごうん じょうく) – 肉体と心が思うがままにならない苦しみ。生きているだけで苦しみが次から次へと湧き上がってくること。心の病の苦しみ
と、この四苦を加えて、八苦。それで『四苦八苦』 というんですね。
この言葉を聞くだけで、人生ってホント大変と思います。
大阪弁でいうと、「いや~、もう四苦八苦ですわ~」 という感じです。
「四苦八苦」の苦しみを乗り越える考え方が"悟り”である
それで最後に一つ申し上げれば、それら「四苦八苦」の苦しみを乗り越える発想や考え方の事を"悟り”と言います。
「悟りとは、幸せになる考え方の工夫のこと」です。
僧侶たち(一般の人も)は、その悟りを開きたくて修行をしてきたのです。いま生きている私たちもそうです。
私のこれまでの著書や鑑定日記には、幸せになる考え方がいっぱい詰まっています。是非、じっくり読んでみてください!
*鑑定日記の感想や、新刊の情報をくださる方は、
sobunnep@za.wakwak.com までお送りください。お待ちしています!