占い師に死を予言されて、
死にそうになった男性の話
70歳の男性が入院してきた
昨日と今日、札幌で開催した『プロ手相家養成スクール』短期集中コースの講座の中で、スクール生であるA子さん(30代)から、実に興味深いお話を聞きました。
A子さんは、ある総合病院の看護師の仕事をしています。
ある日、そのA子さんが担当する病棟に、70代の男性Cさんが食道がんで入院して来ました。
その人は入院時、矍鑠(かくしゃく)とした紳士だったそうです。
しかしそのCさんは、以前、なんでも2人の占い師から、
「あなたは71歳で死ぬ」と予言されていた、という人でした。
それで70歳で食道がんで入院したものだから、71歳の誕生日が近づくにつれ、死の恐怖で半狂乱になり、病室で、
「オレは71歳で死ぬ、もうじき死ぬ~!」
と、毎日わめきちらすのだそうです。
そして机はひっくり返すは、テレビは投げるわで、で大変だった。
特に手術後はその狂乱ぶりが輪をかけてひどくなったそうです。
奥様や看護士は、騒ぐたびに一生懸命なだめるのですが・・・。
Cさんは誕生日を気にするあまり、カレンダーを見る度、特に強い恐怖心を抱くので、奥様と看護士は一計を案じて、誕生日よりずっと前の日付のカレンダーを貼り続けていました。
しかしその男性は、死ななかった~
さて71歳の誕生日を越えて、Cさんは、手術が成功して、めでたく退院となりました。
不思議なことに、Cさんは半狂乱だった時のことを全く憶えていないのだそうです。
私は手相スクールでよく言うのですが、この男性はヒドイ占い師の予言にショックを受けて、毒矢を射られたような状態になったのですね。
ヒドイ話です。
ヒドイ占い師に言われた不幸な予言(毒矢)の毒が、身体を回り、本当に信じたとおりに死に至ろうとした、という訳です。
助かったCさんは徳分があったのでしょう、運よく死なずに退院しましたが、下手をしたらヒドイ占い師に殺されるところでした。
不幸な予言をするだけで、開運策を言わない占い師の言葉を決して信じてはいけません。
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