2014/8/10
優勝を目指すより、一回戦突破を目指したチームの方が勝ちやすい

 

　　“優勝”を意識しすぎると、負けやすい

　明日から、いよいよ始まる高校野球の甲子園大会、それも交えた今日はお話です。

　先日終了したサッカーのワールドカップ・ブラジル大会や、過去の甲子園大会で見られたように、優勝候補といわれるチームが大会始まって早々に姿を消すことがよくあります。

　サッカーのワールドカップでは、スペインやイタリア、イングランドetc….
　今回のブラジルＷ杯で、開始前から優勝候補として騒がれていましたが、蓋（ふた）を開けてみると、決勝トーナメントにも出られず、敗退してしまいました。

　　優勝を狙うと重圧が・・・

　その理由は、こういう事です。

　初めから“優勝”を意識すると、そのプレッシャーが大きすぎる、ということです。

　相手チームに試合で勝つ以前に、その“優勝”というプレッシャーと戦うので、その時点ですでに、かなりの体力や精神力、エネルギーを消耗します。

　今回の開催国・ブラジルチームなどに至っては、全ブラジル国民から優勝を義務付けえられたプレッシャーは、計り知れない、いや押しつぶされる程だった事でしょう。

　実際、ブラジルチームは大負けを味わう結果になりましたし、中心選手・ネイマールの試合中の事故などを、呼び込んだ理由でもあるでしょう。
（ただし、そのプレッシャーに打ち勝つだけの断トツの強さがあれば、優勝もしますが・・・）

　　日本チームも、“優勝”という大目標を掲げた

　今回のワールドカップでは、日本チームも、“優勝”という大目標を掲げました。
　それが日本中に広まったことで、要らない緊迫感を招いてしまったと思います。
　（自分たちだけで、そう思っているなら、まだ良かった）
　
　今回、ブラジルのワールドカップの日本人関係者が、こんなことを言っていました。

　「今回のワールドカップは、数日前から、異常なほど日本人選手たちに緊張感が漂っていました。テレビインタビューでも、顔がこわばって、いつもの様な笑顔が見られなかった」

　優勝を狙って行った為に、気持ちが空回りして、結果的に１試合も勝てなかった・・・。
　それは、目標選定に間違いがあると言わざるを得ません。

　優勝を目指すより、まずは一回戦（１試合）に勝つこと、これが大切です。
　
　　大目標を目指すより、まずはサブゴール（小さな目標）を目指せ！

　優勝というのは、最後の結果として手に入るものです。
　一戦ごとの勝利の最終結果として、手に入ります。

　ですから、サブゴール（小さな目標）である一戦ごとに勝っていく事に意識を集中し、一丸となって必死にぶつかっていく事が大切です。
　その方が気が楽だし、達成しやすいのです。

　　夢が叶わない人は、まずはサブゴールを
　　
　あなたの願い事も同様です。
　「目標設定しているんですが、なかなか叶わない…」 という人は、願いを叶えるために、まずはその方法（サブゴール達成）を目指してみるといいでしょう。

　そうして目の前の一つ一つを精一杯やって、サブゴール達成を積み上げていく。

　例えていうと・・・。
　平（ヒラ）のあなたが、社長を目指して、眼の前のことをおろそかにしているんじゃあ、社長は元より、部長にだってなれないでしょう。

　社長になる事を最終目標に挙げているのはいいですが、平（ヒラ）の人だったら、まずは、係長を目指す。次に課長を目指す、次に部長・・・という具合です。

　そうすれば、実力がしっかり付いて行き、あなたが願ったとおり、何年後、あるいは数十年後には社長のイスを手に入れているでしょう。

　つまり、大目標を立てるなら、小さな目標（サブゴール）も同時に立てるといいでしょう。

　これで大目標達成に、グンと近付きます。

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