2012/08/08
休憩を上手く取ると、疲れない

 私は最近、根(こん)を詰めて長時間仕事を続けることを、なるべく避けています。

 30代の頃といえば、体力もあり、幾らでも無茶が出来ましたから、食事も忘れて10時間位ぶっ続けで仕事したり、徹夜などもよくやりました。
 しかし年齢を重ねるとともに、無茶をすると翌日や翌々日まで響くようになり、休憩を上手く取ることを考えるようになりました。

 心理学者で千葉大学名誉教授の多湖 輝(たご あきら)氏が、こう述べています。

 <休憩は短い間隔で、短い時間とるのが、一番効果的だ>

 長時間つめて勉強する場合、適当な休憩時間が必要なことは誰でも知っています。
 しかし その休憩時間を、要領よく生かして取ることをしていない人が多い。

 遊び時間をまとめて取りたいとばかりに、勉強や仕事時間も長く、休みも長く、という人が案外多いようです。

 しかし、作業時間と疲労回復の研究によると、継続作業時間が1時間ふえるごとに、回復に要する時間は2倍、4倍、16倍と倍々にふえることが分かっています。

 つまり、短い間隔で短時間休憩をすることが、時間と頭をもっとも有効に使うために必要な方法なのです。
(多湖 輝)

 この話でも分かるように、疲労は上手く取らないと、溜まって大変なことになります。

  病気は過度なストレスが溜まって発症する

 私がこれまで、数万人のお客様との会話(病気になった人の体験談)をお聞きして分かったことは、

 人は、3ヶ月ほどの期間、無理(過度なストレス)を取り続けると、体調を壊します。
 その場合、軽い手術を要する病気になるか、うつ病などの症状になり、うつ病の回復に 2年ぐらいの時間がかかります。

 今度は3ヶ月ではなく、ストレスが続く期間が1年以上になりますと、さらに深刻な症状になります。大病になったり、重いうつ病に罹るのですね。
 こうなると病気も、手術を要する 生命を脅かす重い事態にもなるか、あるいはヒドイうつ病の為、仕事がまったく出来ない、回復に5年もの長い期間の休憩を必要とするハメになります。

*うつ病は、このままストレスが過度に溜まると心身とも壊れてしまうので、強制的に一定期間休ませられている病気。治療期間にはムリをせず、ゆっくり休むことが必要。

 つまり、ムリやストレスを受け続ける期間が長いほど、疲労・ストレスが蓄積して、挙句の果てに膨大な時間の休憩を取らされる、という非効率なことになる訳です。

 こまめに上手く休みを取って、その都度、上手に疲労・ストレス解消をしていれば陥らなかったのにです。

  パソコンの見過ぎは目を悪くする~

 私も目を悪くした部類ですが、パソコンをジ~ッと長時間見続けることにも注意が必要です。

 パソコン作業を1時間で打ち切り、短い休憩を入れるのと、
 パソコンをジーッと凝視し続けて3時間作業して1度休むのでは、目だけの疲労を考えても、(1時間ごとに休憩を取るのに比べ)4倍の休憩時間が必要になる計算になります。

 ですから、もしそれ(正しく休憩を取ること)が出来ないなら、目は確実に悪くなるのは当たり前、という訳です。

 そして視力が落ちるのと同時に、頭も体にもダメージを受けている、と知ってください。
 そうすると中には、反省することしきり~という人も多いのでは。

 という事で今日は、仕事と休憩についてお話ししました。

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