間、プライドを持たなくちゃ
最近、週刊文春の記事で、“ボス”こと、シンガー・矢沢永吉のエッセイの連載がありました。その最終回でこんな話をしていました。(実はこの記事を読んで、いい事言ってんじゃないの、と思ってイチローとの対談本を買った)
タイトルは≪プライド≫だった。
「最後に改めて、矢沢のこだわる『プライド』の話をします。
良くも悪くもまっすぐに生きてきたつもりだけど、今の世の中、ちょっとまずいのはそのプライドがなくなってきているんじゃないか、ってこと。
最近学校の給食費の話が気になったりするね。新聞に出ていていたりするよね。
ホントは払えるのに払わなくて、催促されても、払わないで済んだらOK、なんて言うモンスターペアレントがいる。
オレの子供の頃、給食費が払えなかった。あのかっこ悪さっていったら・・・・。先生がみんなの前で、『矢沢、給食費は?』って言う。『忘れました』ってごまかすんだけど、忘れてるわけがない。金があれば持って来る。でも、ないんだもの。
こんな悔しいことは、なかった。
だから俺が親になったら、子供の給食費を滞納するなんてことは絶対しない、って思った。
当たり前のことだけど、俺みたいな団塊の世代では、そういう人がほとんどだった。
『払わないで済むなら踏み倒しちゃったほうがラッキー』だなんて、今の親のプライド、価値観がまったく変わっちゃったんだね。
・・・・・・・・・・中略・・・・・・・・・・
契約社員や派遣社員の話にしても、今、大量解雇されて大変だと思う。
でもね、元をただせば、自分が望んで契約社員になった人もいたはずなんだ。『私、行きたいライブの時は自由に休みたいから、正社員にはならない』って自分で選んだ人もいた。メディアもそういう新しい働き方を『カッコイイ』って立ててた。
それが百年に一度の不況ってことになったら、『クビにするとは何事だ』『弱者切り捨てだ』って、自分で選んだ人も、そうじゃない人も一緒くたになっちゃって、理由なんて度返視されて報道される。
これ、もう話が違うとこいっちゃってんじゃない? で、誰もがそれに反対しないで、国家総動員で同じ方向に行っちゃう。あえて言うよ。これ、危険だと思う。
結局、一人一人のテメエが、テメエの生きざまにプライドを持ってない、ってことなんだ。」
(週刊文春2009.10.8.号 俺がロックだ! 矢沢永吉 最終回より)
私はこの話を読んで、ヤザワ、しっかり筋の通っている事をいってんじゃないか、そう思い、それまで好きでも嫌いでもなかった矢沢永吉の、イチローとの対談本を先日買った、という訳です。
最近のニュースで、自分の娘が売春やって、それを叱れない親の話しとか、スーパーで盗みをした息子が捕まったら、「お金払えばいいんでしょ」、とか言う親がいる。
ヒドイのになると、盗みで捕まった息子が、「(捕まえられて)ショックで落ち込んでしまった、どうしてくれるんだ」(父親)、という始末。
親が全然プライドを持っていないから、プライド無しの2世が生まれている。根は深いと思う。
プライドを持つ、筋を通す、これが大切だと思う。
という事で皆さん! 今後もプライドを持って、激しく盛り上がっていきましょう~~~!