2010/10/07
人生は入り口では決まらない
(ゲゲゲの女房・武良布枝さん)
今年、話題になったドラマの一つといえば、漫画家・水木しげるさんの奥様・武良布枝(むら ぬのえ)さん(78歳)の自伝を題材にした、ドラマ『ゲゲゲの女房』が挙げられるでしょう。
何といっても、女優 松下奈緒さんが好演した主人公・武良布枝さんの人柄が、最高でした。
「日本女性の魅力、ここにあり!」 という感じで、とても好感を持ちました。
その布枝さんご本人の、結婚に対する”グッ”と胸に響く言葉が、女性自身(10月12日号)のインタビューの中に掲載されていました。お読みになった方もあるでしょうが、ご紹介しましょう。
その前に、「ゲゲゲの女房」の事をよくご存じない方の為に 少しご紹介すれば、
ゲゲゲの女房の布枝さんは、島根県安来市の生まれ・育ち。ようやく29歳で結婚話が来て、お見合いをして5日後に結婚します。しかし相手は、売れない漫画家でした。
その夫となった水木しげる(当時39歳)は、売れなくても漫画を書くことしかない、漫画に命がけで生きる男性。更に彼は戦争で左手を失っている のでした。
東京での新婚生活はボロボロの家の中で、食べる物にも事欠くほどの極貧のスタート。
それでも文句一つ言わず、常に夫を信じ、支えて、後に夫を漫画家として大成させた布枝さん。そんな彼女の言葉が次に紹介する言葉です。
「結婚や就職、家庭環境でも、人生の入り口でどれだけ幸運をつかむかで、その後の全てが決まってしまうかのように思い込んでしまう人が多いようです。それはもったいないことですね。
人生の入り口では主人も私も、お世辞にも幸運とは言えなかったかも知れませんが、最初から最後まで順風満帆の人生なんてありません。
人生は入り口で決まるのではなく、選んだ道で”どう生きていくか”なんだろうと思います」(武良布枝)
こんな素晴らしい言葉を、自らの人生を振り返ってしみじみ語れるなんて、本当に素敵ですね。
という事で皆さん、今日は「人生は入り口では決まらない」、というお話でした。