2012/06/08
人の才能は幼少期、
自然の中で培(つちか)われる

 子供の頃の生き方が”大切”

 以前、作家の中谷彰宏さんと、脳科学者の黒川伊保子先生(53歳)の3人で、東京・南青山の料亭で食事をした時の事です。

 私が黒川先生の手相を見て、恋愛期や、結婚期、世に出た時期など、いろいろ過去に起こった年齢を(流年法で)当てていったところ、黒川先生は大変驚いて、

 「手相って、こんな事までわかるの!? スゴイわ!」、としきりに感動なさっていました。

 そして、黒川先生が私にこんな質問を。
 「西谷先生って、小さいころ、どんな子供だったんですか?」

 「私は昆虫に毎日夢中で、将来は絶対、昆虫博士になろうと思っていました」、と私。すると、

 「それですよ! それが、西谷さんが手相の道で一流になった根源ですよ。
 そういう(子供の頃にある事に夢中になった)人が、何かの分野で極めていくんです」 と黒川先生がおっしゃった。

 中谷さんも横で、「才能って、そういうものなんですよ、西谷さん」。

 「なるほど・・」、と私。

 脳科学的に見ると、脳の発育には、幼少期に夢中なものがある事が大きい。すると私が、自然の中で、毎日日が沈むまで昆虫に夢中だったことが、手相の研究において大切な体験だった・・。

 私の場合、昆虫が手相に移り変わった、とも。

 子供は、自然に中で遊ばせよう

 『バカの壁』の大ベストセラーでおなじみの、解剖学者で東京大学名誉教授の養老孟司氏も、幼少時から昆虫に夢中で、大人になってからも海外にまで昆虫採集に行く人です。
 それが、昆虫から医学に移行した。

 その養老氏は、「人は発育期に 自然の中で遊ばせなさい、それが脳を正常に発育させる事になる」 とおっしゃっています。

 私は、小さい頃から手相を学ぶのではなく、自然の中で毎日昆虫を・・これが良かった。

 今日の脳科学も含めた話からすると、皆さんも、勉強ばっかりしてきたのではなく、自然の中で思いっきり走り回っていた事や、大好きでやっていた事が、何かの道で大成する重要な体験になっているハズです。

 何かに夢中になり、自然に親しんできた、そういう人の方が社会に出てから期待できる、という事になるのではないでしょうか。

 という事で今日は、<人の才能は幼少期、自然の中で培(つちか)われる> というお話でした。

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