2015/11/6
不動産を選ぶのは、結婚相手を選ぶのに似ている
引っ越し先が決まった、Aさんが鑑定に
先日、引っ越し先が決まったばかりという、まだ若いAさん(独身男性)が鑑定にいらっしゃいました。
(もちろん、吉方位への引っ越しです)
Aさんがおっしゃるには、
「ここ3ヵ月ほどの間に、30ほどの物件を不動産会社に見せてまらいました。そしてこの前、ようやく決まりました。
不動産会社も幾つか巡って、担当者も合計5~6人の人に案内してもらい、大変でした」 (Aさん)
不動産選びと、結婚相手選び
そこで私が、
「不動産を選ぶのは、結婚相手を選ぶのと似てますよね」
と言いました。
「本当にそうですね」 とAさん。
そして私は更に、
「なかなか自分の理想にかなう部屋がなくて、やっとあったと思ったら・・・。
線路近くで騒音が大きかったり、日が当たらなかったり、駅から遠かったり、室内の一部で色目が悪かったり。
あるいは3Fなのにエレベーターがなかったり。いい間取りなのに古かったり、そうそう肝心な方位がズレていたり・・・
いろいろ問題がありますよね」 と。
結婚で、自分にとって完璧なお相手がなかなか居ないのと似ています。
不動産業者の男性も、「本当にそうですね!」 と
以前、私はこの話「不動産を選ぶのは、結婚相手を選ぶのに似ている」を、ある物件探しの時に不動産業者の30代の男性(既婚)にした事があります。
すると彼は、「我が意を得たり」、とばかりに大きくうなずき、「本当にそうですね!」 と、声を上げて感動していました。
こちらが良くても、あちらがダメな事も
Aさんとの不動産の会話に戻します。
そういう自分の理想とする条件を満たす物件に、なかなか巡り会えないながらも探し続けていると、理想を備えた、遂にきれいで便利な部屋を見つけた、と思ったら・・・。
家賃が高い。フーッ ← ため息。
そして、それ以外にもまだあります。
「年収が届かなくて借りられない」、と言うことも。
(これはタワーマンションなどを管理する、有名不動産企業に多い入居条件です。
家賃が本人の年収の30分の1以下でなくては、入居条件に満たない)
つまり、家賃25万円クラスの部屋に入居するには、年収750万円以上の人でなくてはダメ、というように・・・。
あるいは、年収の40分の1以下の家賃の部屋しか貸さない、という厳しい条件のところも沢山あります。
そんな訳で、気に入った部屋だけど、「高嶺の花」 という事もあるんです。
Aさんには、実は気に入った部屋があったが・・・
実はAさんにも一度、「これはいい!」 と気に入った部屋が見つかったのですが、残念なことに、タッチの差で、他の人が申し込んでしまっていて、ガッカリしたこともあるそうです。
こうして不動産選びは、結婚相手選びと似ているなぁ、と思います。
素敵な部屋(異性)は、人気があって、入れるかどうかは、実力と運が影響する、という訳です。
こんな決まり方もある
昔、俳優の加山雄三さん(78歳)が新婚まもない頃の話です。
加山さんは、当時、新妻の女優・松本めぐみさんと家を探しに行ったのですね。
当時、加山さんは、お母様のホテル事業が失敗し、23億円という莫大な負債を抱え、保証人になっていた加山さんはひどい貧乏時代でした。
しかし神奈川県内のある家を見たとき、めぐみさんががえらく気に入ってしまい、「ここがいい!」 と言って、その場に座り込んでしまったのでした。
それで、その家を買おうとした訳ですが、加山さんには購入するお金がない。
そこで大家さんに支払い交渉をしたのですね。
聞いたこともない条件で交渉
熱心に大家さんに、話をする加山さん。
その時、加山さんが提案した家購入の条件は、次のようなものでした。
「ある時払いの催促なし、これでお願いしたいのですが・・・」
聞いたこともないような都合のいい条件でした。
しかし大家さんは、話の分かる人で、受け入れてくれてくれたのでした。
やはり、お金はなくても、加山さんの人徳や、人柄、熱意が伝わったのでしょうね。
その後、残りの全借金を10年で完済したのですから、流石です。
そんな加山さんの家購入後の成功ぶりや、子宝運(2男2女)などをみていると、とってもいい運気の家だったと思います。
そして大家さんの目にも、狂いがなかった。
こういう幸運な決まり方をする人もいます。
話は脱線しましたが、「人(結婚など)の縁も、不動産の縁も、似ているなぁ」 と思うのです。
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