2012/9/25
オチを付けると、話がもっと面白くなる!
話が面白いと、その場が盛り上がる、
その場が盛り上がると、その場に居た人の運気がよくなる
(過去最長のタイトル)

手相スクールの卒業パーティーでの話

 昨日は、大阪で開催した『プロ手相家養成スクール』第32期・月曜コースの最終講座で、修了証授与式後に打ち上げパーティーをしました。

 お酒やソフトドリンク、そしておつまみなどいろいろ出て、会話もざっくばらんに盛り上がっていました。

 その席で、卒業したばかりのHさん(47歳 既婚、経営者)が、こんな話をしたんですね。

 「僕は、独身時代に工事現場でアルバイトした事があるんですわ。彼女に指輪をプレゼントしよう思って。

 一日確か5000円だったかな、掃除の仕事でした。長靴はいて、毎日高い所に登りました。命綱なしでこーんな高い所に上るんですわ(手で高い所を指す)。落ちたら、死んでしまうかもしれない仕事でした。僕は高い所苦手なんで、苦労しました、ハハハッ」

 こんな話をしたんですね。
 その話は、それなりに面白いのですが、でも一番大切な部分が抜けていて、完結していません。

  聞き手を引き付けたら、話をしめくくって、オチを付ける

 案の定、手相スクール生のS子さん(50歳)が、Hさんに、こう質問したのですね。

 「Hさん、その指輪をプレゼントしたのは、今の奥様ですか?」 と。するとHさんはこう答えた。

 「いや違います。別の女性です」

 このS子さんの質問は、私もHさんに、しようと思っていたものでした。
 きっと他の生徒さんも、一番引っかかった(興味ある)所だったのではないでしょうか。

 命がけでアルバイトまでして、指輪を彼女の為に買う。で、どうなったんだろう・・と。

 そこで、S子さんが突っ込みを入れたのですね。
 Hさんが既婚者ということなど、直接ご存知ではない読者のみなさんは、その指輪を彼女にプレゼントして、その彼女とどうなったのか? と突っ込みたいところだろうと思います。

 「Hさん、そんな面白い話を、途中で終わらせないでくださいよ~!
 その話、いくらでも面白くなるじゃないですか!!」(S子)

  話は組み立てで、いくらでも面白くなる

 S子さんの言うとおりですね。
 例えばこんな展開もこの話には期待します。

 「そのアルバイトで買った指輪ですが、好きな彼女にプレゼントしようとしたら断られて、別の女性に回したんですわ、それが今の女房です。みんな内緒にしといてね」

 何ていうのも面白いし、
 「彼女に指輪渡そうとしたら、そんな小さいのしかくれないの、って言われてフラれました~」
 (これはタレントの長谷川理恵が、今年結婚した夫と、婚約指輪のダイヤが小さいといって喧嘩した件にかけたギャグ)

 もちろん、Hさんの指輪の件は、ありのままを言えば面白いんです。別の人と結婚したんですから~。

 ということで今日は、“オチを付けると、話がもっと面白くなる!話が面白いと、その場が盛り上がる。その場が盛り上がると、その場に居た人の運気がよくなる” というお話でした。

 ≪追伸≫ 最後に、Hさんは基本的に話は上手い人です。しかし今日は、たまたま工事現場がエラク危険で・・という話をメインに持ってきたのが失敗でした。
 何故なら、卒業パーティーの参加者はほとんどが女性でしたので、“指輪の贈り先”の方がみんな気になったからです。

 そしてもうひとつ、Hさんは、結果的にいい奥さんをもらいましたから、ハッピーエンドでした。
 そこまでして買った指輪をプレゼントした彼女と、その後、どうなったのか? それを聞き損ねてしまったけれど、すてきな奥様がいらっしゃるのですから、聞かなくてよかったんだと、今は思っています。


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