オチを付けると、話がもっと面白くなる!
話が面白いと、その場が盛り上がる、
その場が盛り上がると、その場に居た人の運気がよくなる
(過去最長のタイトル)
手相スクールの卒業パーティーでの話
昨日は、大阪で開催した『プロ手相家養成スクール』第32期・月曜コースの最終講座で、修了証授与式後に打ち上げパーティーをしました。
お酒やソフトドリンク、そしておつまみなどいろいろ出て、会話もざっくばらんに盛り上がっていました。
その席で、卒業したばかりのHさん(47歳 既婚、経営者)が、こんな話をしたんですね。
「僕は、独身時代に工事現場でアルバイトした事があるんですわ。彼女に指輪をプレゼントしよう思って。
一日確か5000円だったかな、掃除の仕事でした。長靴はいて、毎日高い所に登りました。命綱なしでこーんな高い所に上るんですわ(手で高い所を指す)。落ちたら、死んでしまうかもしれない仕事でした。僕は高い所苦手なんで、苦労しました、ハハハッ」
こんな話をしたんですね。
その話は、それなりに面白いのですが、でも一番大切な部分が抜けていて、完結していません。
聞き手を引き付けたら、話をしめくくって、オチを付ける
案の定、手相スクール生のS子さん(50歳)が、Hさんに、こう質問したのですね。
「Hさん、その指輪をプレゼントしたのは、今の奥様ですか?」 と。するとHさんはこう答えた。
「いや違います。別の女性です」
このS子さんの質問は、私もHさんに、しようと思っていたものでした。
きっと他の生徒さんも、一番引っかかった(興味ある)所だったのではないでしょうか。
命がけでアルバイトまでして、指輪を彼女の為に買う。で、どうなったんだろう・・と。
そこで、S子さんが突っ込みを入れたのですね。
Hさんが既婚者ということなど、直接ご存知ではない読者のみなさんは、その指輪を彼女にプレゼントして、その彼女とどうなったのか? と突っ込みたいところだろうと思います。
「Hさん、そんな面白い話を、途中で終わらせないでくださいよ~!
その話、いくらでも面白くなるじゃないですか!!」(S子)
話は組み立てで、いくらでも面白くなる
S子さんの言うとおりですね。
例えばこんな展開もこの話には期待します。
「そのアルバイトで買った指輪ですが、好きな彼女にプレゼントしようとしたら断られて、別の女性に回したんですわ、それが今の女房です。みんな内緒にしといてね」
何ていうのも面白いし、
「彼女に指輪渡そうとしたら、そんな小さいのしかくれないの、って言われてフラれました~」
(これはタレントの長谷川理恵が、今年結婚した夫と、婚約指輪のダイヤが小さいといって喧嘩した件にかけたギャグ)
もちろん、Hさんの指輪の件は、ありのままを言えば面白いんです。別の人と結婚したんですから~。
ということで今日は、“オチを付けると、話がもっと面白くなる!話が面白いと、その場が盛り上がる。その場が盛り上がると、その場に居た人の運気がよくなる” というお話でした。
≪追伸≫ 最後に、Hさんは基本的に話は上手い人です。しかし今日は、たまたま工事現場がエラク危険で・・という話をメインに持ってきたのが失敗でした。
何故なら、卒業パーティーの参加者はほとんどが女性でしたので、“指輪の贈り先”の方がみんな気になったからです。
そしてもうひとつ、Hさんは、結果的にいい奥さんをもらいましたから、ハッピーエンドでした。
そこまでして買った指輪をプレゼントした彼女と、その後、どうなったのか? それを聞き損ねてしまったけれど、すてきな奥様がいらっしゃるのですから、聞かなくてよかったんだと、今は思っています。
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