2012/08/02
まもなく106歳・曻地三郎さんの健康法
今日は、日本の百寿者の一人、曻地三郎さん(105歳 あと14日で106歳)のお話です。
*曻地三郎・・・しょうち さぶろう。1906年8月16日 北海道釧路 生まれ。福岡教育大学名誉教授。「しいのみ学園」理事長兼園長。医学博士。
百歳を超えても、なお現役で活動する「百寿者」 といえば有名なのが、聖路加病院・理事長の日野原重明(ひのはら しげあき)氏・100歳ですが、その日野原氏がお手本としている人こそが、この曻地三郎さん(105歳)です。
曻地三郎さんのお元気ぶりは格別で、100歳超えても現役で働いていらっしゃいますし、100歳以降 毎年、海外講演を続けていらっしゃいます。
ところでこの曻地三郎さんですが、子供の頃はとても病弱だったそうです。数年前に刊行になった『ただいま100歳』(曻地三郎 著 致知出版 刊)の中に、こんな件(くだり)があります。
「私は陸軍幼年学校の試験を受け、はねられました。親が軍人であるから優先入学の恩恵があるはずなのに不合格。調べてみると筋骨薄弱であることが原因でした。父親の勧めもあり、いざ師範学校に入学してみると身長はビリから二番。みんなはとても元気に動いているのに、私は附いていくのがやっと。どうやって身体をつくるか・・・、一生考えてきたことは、自分の身体をどう長持ちさせるか、どう健康にするか、でした」
そんな虚弱だった子供時代。それを弱い身体ゆえに、曻地さんが考え、始めた2つの健康法がこれ。
1- 母親から言われた「一口に30回噛む」(100年続けている)
2- 結婚してから始めた「冷水摩擦」(70年続けている)
でした。
それで現在は、元気な105歳と351日ですから、大したものです。
「一口に30回噛む」を実行している兄弟6人全員が、長生きだそうです。
平成17年時点で、こうおっしゃっています。
「子供の時は虚弱児と言われた私が元気でいるのは、母親がよく噛むことを教えてくれたから。平均年齢88歳になる兄弟6人が皆元気にしているのも、そのおかげ。年に1回は兄弟会で集まるが、いまだに皆30回噛むから食事には暇がかかります」
という事で、今日は後14日で106歳になる、曻地三郎さんの健康法をご紹介しました。
P.S.
よく噛むことは、医学的にも脳にいい刺激があって、とても良いボケ防止になるそうです。
そういえば、「うちのお祖母さん、歯が悪くなったら途端にボケ始めた・・」 などとよく聞きます。
噛めなくなったら、脳への刺激がなくなって 脳も身体も老化する、ということなんですね。