2009/10/24
ちょっと遠くて困難・・
ぐらいの方が、情熱が湧く

今日、直接鑑定に京都市内からいらっしゃったSさん(32歳 女性)と、こんな会話をしました。

西谷 「Sさん、いい所にお住まいですね。私も京都に行って紅葉を見ながら、和食でも食べたいと思っているんですよ」

Sさん 「いいですよね。湯豆腐なんて・・・」

西谷 「ところで、京都に住んでいる人は、近過ぎて名所などに意外と行かないんじゃないですか?」

Sさん 「その通りです。二条城など私の住まいから歩いてほんの2~3分なんですが、いつでも行けると思って一度も行ったことがありません。毎日仕事ですぐ傍を通り過ぎるんですが・・・」

* 二条城(にじょうじょう)・・・・京都市中京区二条通堀川西入二条城町にある、江戸時代の城。徳川家康の将軍宣下と、徳川慶喜の大政奉還が行われ、江戸幕府の始まりと終焉の場所でもある。

 そうなんですね。(いい場所の)近くに住んでいると、いつでも・・・と思って、あえて行かない・・・。

 私もこんな経験があります。
 私はニューヨークに3~4年住んでいた(東京でいえば赤坂、青山、麻布という場所かな)。その為、いつでも行けると思って、ニューヨークの名所である アメリカ自然史博物館、 グッゲンハイム美術館、 ニューヨーク市立図書館、メトロポリタン美術館 etc…..、どれ一つ行きませんでした。

 やはり、期限付きで、2日しかないとかなると、大慌てで行ったでしょうが。

 20歳頃にも、こんな事がありました。

 私は作曲家でデビューした後、よく作詞家のAの家に入り浸って曲を書いていました。
 国分寺から、世田谷の下北沢まで片道1時間半ぐらいかけて行っては泊り込みで曲を書く、という生活を繰り返していました。
 1ヵ月のうち10日以上入り浸っているので、私はAのすぐ近所に引っ越したのですね。歩いて7分ほどの場所に。すると、ピタッとAの家に行かなくなりました。年に1~2度しか行かない・・に激減しました。

 いつでも行けると思ったら、その内に・・・という気になって、行かなくなる。
 少々離れている方が、情熱が湧いていい事もあるんだな、とつくづく思いました。

P.S.
 ここ鑑定オフィスの近くの鎌倉には、本当にたくさんの名所があるのですが、まったく行っていません。行ってみようと思います。

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