2010/06/19
孫娘の交際相手は、 毎回、
祖父の厳しいチェックありって!
●これは珍しい一家の慣習~
今日鑑定したM子さん(37歳 独身 OL)には、珍しい一家の慣習がありました。
M子さんの父と母は、彼女が小学6年の時に離婚。
母に引き取られたM子さんは、母と弟、そして母の両親(祖父、祖母)と暮らしていました。
M子さんは、なかなかモテる人でしたが、37歳になっても未だに結婚が決まらず、独身。・・・それには ある理由がありました。
それは、M子さんが19歳の時に遡(さかのぼ)ります。
彼女が「結婚したい人が居る」、と言って、彼氏をM子さんの実家に連れて行った時のこと、玄関に立ちふさがった厳格な祖父が、彼氏を見るなり、
「何しに来た~! 帰れ~!」、と追い返してしまったのでした。
突然の出来事に、彼氏は茫然自失・・、その日を機に、交際は終焉に向かって行きました。
そりゃそうでしょう。当然ですよね。
こんな厳格なおじいさんが居たんでは、結婚はムリだな・・・と思うでしょう。それに、怖い。社会的に一人前になってからじゃないと絶対ムリそうだ・・・。
「最初の彼には、可哀想で、気の毒な事をしました・・・」、というM子さんでした。
●祖父の審査は続く、が・・・
その後も、付き合うからには家族ぐるみで付き合いたかった、というM子さんは、新しい彼が出来るたびに、祖父に合わせる事を続けたのでした。
すると、新しい彼氏が何とか家に上がることが出来たとしても、祖父の質問攻めに。そして祖父は「ダメ~!」 とダメ出しをし、その場で相手に伝えるという、超難関の審査システムになってしまっていたのでした。
聞いてみると、19歳の時の彼氏以外にも、玄関で門前払いを受けた男性があったそうです~。
とにかく祖父は、その相手男性の、話し方、しぐさ、態度、人生観・・・、もう全てにおいて審査をする。
私がM子さんに、
「祖父に合わせた男性の数は、何人になるの?」 と訊くと、
「はい、10人ちょっと・・・、もう覚えていないです」 とM子さんの返事。
反対に、M子さんが交際相手の実家に行くと、
「どこの家に行っても、必ず私を歓迎してくれて、嫁に来てほしいと言われた」
と言います。対照的ですね。
その祖父は、定年前までは、船乗りで船長をやっていた元気者。
「普段はやさしい祖父なんですが、大事な事には鬼のようになるんです」 と、M子さん。
その祖父も、4年ほど前に82歳でお亡くなりになったそうです。
すると、孫娘の”婿さん審査”はどうなったでしょうか?
M子さんに尋ねてみると、
「今では母が担当してくれていますが、やはり甘いですね」、とか。
そんな話を聞いた私は、冗談で、
「結婚に迷った時は、仏壇の前で祖父に尋ねると、きっとお位牌(いはい)がパタンと倒れたりして、反対するんでしょうね」(笑)
なんて言ってしまいました。
でも本当はこのおじいさん、M子さんが結婚に失敗してもいいから、ある所で男性にOKを出し、好きな人と結婚させてあげるべきでしたね。だって、M子さんの結婚なんですから。
今ではあの世で、きっと後悔していますよ。
という事で、今日は、なかなか結婚できない人の中には、こうした珍しいケースもある、という事でご紹介しました。