先日鑑定した３７歳の男性Ｓさんは、社長に見込まれ、そこのパチンコ店、全チェーン店７つを統括・管理するまで出世した人でした。

彼は社長をとても尊敬していました。私は彼の話に出てくる社長という人物に、とても興味を持ちました。何といっても、この時代に７つもの店を成功させ、他にも不動産投資などドンドンして、大きく成功させていた人物だったからです。

それで、社長について訊ねると、
　「社長は今６０代前半です。５０歳までサラリーマンをしていて、計画通り、５０歳で会社勤めを止め、その退職金２千万円を元手に、パチンコ店を開業。決してリスクを背負わない、ギャンブルをしない人です」、という。

ギャンブル業界の人が、ギャンブル的な投資は絶対にしない、危険な事は絶対にしない、というのが面白いと思いました。

その社長、今はホテル業界にも進出しているとか。でも、
　「（社長は）危険な賭けは絶対しません。１億円の投資をしても、必ず９千万円は返ってくる投資の仕方しかしません」（Ｓさん）
　「う〜ん、なるほど。さすが・・・」、と私。

どんなに調子のいい時でも、成功をイメージしつつ、最悪の時のことを考えてやって行く。これが成功する鉄則。
　でも少し上手くいくと、人は調子に乗って気が緩み失敗するものです。
　でもこの社長は凄い。決して気が緩まない。“事業の達人”ですね。

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