２０歳の時と４８歳の時の手相が、
全くというほど変わってしまったＳ子さんの話
小ジワいっぱいの手相が、ドンドン変化して・・・
今日、鑑定をした、Ｓ子さん（４８歳）の手相の話です。
Ｓ子さんの両手の手相は、小ジワがまったく無く、こだわらず、クヨクヨしない、さっぱりした性格を表していました。
ところがです。彼女の手を見て私が、
「手のひらに小ジワが全然無いですね。これはこだわらない、サッパリした性格ですよ」 と伝えると、こんな意外な返事が返ってきました。
「先生、私の手相はすっかり変わりました。２０歳の時、飲食店で働いていると、お客様のおじ様から、『君の手、シワがいっぱいで８０歳のおばあさんの手みたいだね』 と言われたぐらい、いっぱい小ジワがあったんです」
ところで、そのお客様のおじ様は、顔のシワと手のひらのシワを混同してますね。手のひらのシワの多さは、年齢に関係ありませんので、念のため。
小ジワいっぱいの手相の持ち主というと、繊細で、なんでも気にする神経質なタイプです。
S子さんは、その小じわが消えた～？
こうなると、彼女の人生観の変化を知りたくなるというものです。
そこで、私は彼女の半生をお聞きしました。
いったい彼女に何が起こったのか！？
Ｓ子さんは、子供の頃から、すごく繊細で、周囲のことをそこまで考えなくても・・というほど気にするタイプだったそうです。
引っ込み思案で、学校の授業中も、先生の質問に対して、分かっていても絶対手を上げる事がなかったそうです。
そんな繊細な彼女は、２２歳の時に結婚しました。
仕事をシッカリする夫と、子供２人に恵まれて、家も購入し、順調な結婚生活であったようでした。
ところがです。Ｓ子さんが３５歳の時に、この夫は借金を作って蒸発してしまったのでした。
９歳の男の子と、１４歳の女の子を抱えて、Ｓ子さんは窮地に立たされたのでした。
「借金は私が返す！」 とＳ子さん
それからというもの、Ｓ子さんの家には、毎日、借金の催促の電話がじゃんじゃん掛かってくるわ、インターホンは鳴り続けるわ、ドアをドンドンドンドンと叩かれるわで、ノイローゼになりそうな状態です。
相談した弁護士の先生からは、「自己破産をしたらいい」 と勧められたのですが、「私が借金を返す」と言ってS子さんは、気丈に働き続けました。
夫は行方不明なものですから、子供の養育費も、家のローンも、夫の借金も、ぜんぶＳ子さんの肩に圧（の）し掛かっていました。でも、生活保護も受けずに、S子さんは頑張りました。
人生観が変わり、手相が変わる
そんな窮地をやがて乗り越えたS子さんは、今日、こう言っていました。
「それ以降、どんなに辛い事があっても、夫が蒸発した後の大変さに比べたら平気なもんです」（Ｓ子さん）
それで、夫の蒸発後、数年経って気が付いたら、手のひらは、全然小ジワがない、楽天的でこだわらない、肝っ玉母さんの手相になっていた、という訳です。
こんな経験をすれば、それは人生観も変わでしょうね。
という事で、今日鑑定にいらっしゃったＳ子さんのお話でした。
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