2012/10/2
違うことをマスターすると、
人生が何倍も強力になる

持っているものを、最大限に生かす方法

 ノムさんこと、プロ野球の野村克也監督の『考える野球』(角川新書)に、こんな下りがあります。

 「ピッチャーは相手が嫌がる球種を(一つ)持つと、他の持ち球も生きてくる」

 かの400勝投手の金田正一氏が現役の頃、自称・時速160キロのストレートを投げていた、と言うほど速かったそうです。
 それは、打者がストレートが来るとわかっていて構えているのに、打てないほど速かったという。

 長嶋(現・読売ジャイアンツ終身名誉監督)が鳴り物入りで巨人軍に入り、プロのデビュー開幕戦で金田投手と対戦し、4連続三振に打ち取られたのは有名な話。

 でも金田投手は、それ(ストレート)一本ではなかったのですね。
 野村監督は選手時代を振り返って、こう述べています。

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 金田さんには、ストレートのほかに強力なカーブもあった。天井から落ちてくるようなカーブで、昔でいうドロップ。長いこと現役をやってきたが、あのボールはほかで見たことがない。上から落ちてくるから、とにかく打ちにくい。
 ・・・・・・・・中略・・・・・・・・・・
 ストレートに加えてそんなドロップまであるのだから、長嶋がいくら天才でもデビュー戦で連続4三振するのは仕方がなかった。

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 このように、得意な球があるのに、もう一つまったく違う球種を混ぜるから、大投手だったのです。

  もう一つあるから 両方生きる

 これが金田投手がもし、ストレート一本だったら、その内に打者は慣れてきて、打ち崩すことになったでしょう。
 でも、もう一つカーブがあったから、何倍も凄みがあったのです。

 私も小学生時代にテレビで、その金田投手の剛速球の合間に投げるゆるーいカーブを見たことがありました。フワーッとゆっくり大きく曲がるカーブで、バッターはタイミングをはずされて空振りしていました。

 このように人は、得意なものに、まったく違うものを混ぜることで、両方が生きる、と言うことです。

あなたにもし、何か特技があったなら、違うことを一つ持つといいでしょう。
金田投手のような元からすごい投手の話ではなく、野村監督はこんな話も本の中で紹介しています。

  違う球種をマスターしたら、途端に大活躍!

 年間10勝ぐらいの並みの投手だった皆川投手が、当時の野村選手のアドバイスで、31勝投手になった話。

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 お前はいいシュートやカーブを持っているんだから、反対の球を覚えたらどうだ。なんでもそうだけど、真っ直ぐを生かすために遅いカーブを入れるとか、相対関係で野球は出来ているんだから、シュートやシンカーの逆で、左バッターの胸元に入るちっちゃいスライダー(これが後にカットボールと言われるようになった球種)を覚えられないか。
 ・・・・・・・・・・・・・中略・・・・・・・・・・・・・
 (この球種が完成して、皆川投手は大活躍)
 こうして皆川は、10勝そこそこのピッチャーだったのが、カットボールひとつ覚えただけで31勝するまでになった。

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  これをヒントにして、あなたの人生にも違いを取り入れよう

 この話はプロ野球のエピソードだけでは終わりません。

 例えば、奥さんの料理が“和食”が得意であっても、3日和食が続いたら、4日目に洋食を出せば、新鮮で美味しいでしょう。そうすればその後、また和食にすると好評でしょう。

 あなたが怖いと思われている上司なら、時々親父ギャグを言えば、好感を持たれること請け合い。

 堅物と思われている人が、急に手相を見る、これなんかも驚きますね。

 こうすれば、どちらも生きる、と言うことです。

 という事で皆さん! <違うことをマスターすると、人生が何倍も強力になる> というお話でした。


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