2012/07/28
競争社会で勝ち抜いていく、ベストの心構え

  ついつい人の失敗を祈る”邪念”を出していないか・・

 競争社会では、人に勝とうとすると、相手ばかりを見てしまうものです。

 スポーツ選手など、他のレギュラー選手が失敗や怪我をする事が、使ってもらえない選手にとって幸運になるので、複雑な気持ちでいることも多いといいます。

 商売でもそうです。
 他店の景気ばかり気にしている競合店主が多くいます。

 でもそれは、幸運を呼び込むことが出来る幸せな世界に居る人の、精神状態ではないですね。
 つまり、幸運にはなれない、低い世界に居る”悪い想念”です。

 そこで今日は、競争社会で、健全に競争に勝ち抜いていく、高い世界のベストの想念のお話です。

 ただひたすら、自分を高める

 上智大学の名誉教授の渡部昇一氏が、こんな話をしています。

 渡部氏が、上智大学の貧乏学生だった時代、親から大学の授業料を送ってもらう事が出来なかったそうです。

 現代のように、アルバイトの仕事も簡単に見つかる時代でもありません。
 そこで、学年で一番になって授業料免除の特待生になる以外、学生を続ける道はありませんでした。

 でも一番になろうとすると、そうしても他の同級生の失敗をたのむ気持ちが湧いてくるというのです。
 こんな卑しい気持ちはいやで、とても辛いものがあったそうです。

 そこで、渡部氏はこう考えたんですね。
 一番になろうとするのではなく、全科目で100点を取ればいいのではないか、という考えに思い当たったのです。
 講義に全力を集中し、ひたすら すべて100点を取ることを目指す。そうすれば卑しい思いから逃れることが出来る、と。

 それで、2位の生徒が全科目平均が80点台のところ、渡部氏は全科目平均で90点以上となり、トップを取れたのでした。

 今日の話が、競争社会の中で勝ち抜く、思考も健全で、運も味方につけることが出来る”正しい心構え”として、皆様の参考になれば幸いです。

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