2011/10/26
弱点を逆手に取ろう

 ●若い時に体の弱い人は、長生きする

 これまで私が6万人以上の方々を鑑定し、数え切れないほどの人で確信した事があります。
 それは、若い時に体が弱かった人に長寿者が多い、という事です。

 理由は、体が弱いから、養生する、無理しない、無茶しない、健康の知識を得て健康管理をする。体に良い生き方をする。

 反対に、体が強い者は、無理をする、体力を過信して暴飲暴食をする、健康に興味を抱かず健康管理をしない、となる。

 当然、前者は長生きをし、後者は短命で終わる。
 それぞれの代表的な例は、
 特に30代まで病弱だった財界人・松下幸之助氏(享年94歳)。
人一倍強靭な体力があったため、青年時代から毎日大酒を飲んで、若くして亡くなった俳優・石原裕次郎さん(享年52歳)。

 ●短所は長所、短所は長所である

 ではここで、一昨日の話に続き、経営の神様・松下幸之助さんの言葉をご紹介しましょう。
 松下幸之助氏は、貧乏、病弱、学歴なし、の三無い人生でのスタートでした。
 その為、どうしたか。

 「長所や短所というものは絶対的なものではない。
 学問がある、また身体も頑健である、これは常識的に考えれば長所と考えられる。しかし、それを過信して失敗すれば、結果として短所となってしまいます。

 学問がない、体が弱い、これも常識的には短所と考えられている。
けれども、私の場合にはそのことが幸いして、成功できた。とすれば、それはむしろ長所であったと言えなくもない。悩みに負けてしまわず、自分なりの新しい見方、解釈を見出して、その悩みを乗り越えていくことが大切である。」(松下幸之助 談)

 松下幸之助氏は、体が弱かったから、1933年5月、独自の発想による「事業部制」を実施した。ラジオ部門を第1事業部、ランプ・乾電池部門を第2事業部、配線器具・合成樹脂・電熱部門を第3事業部とする3つの「事業部」に分け、製品分野別の自主責任経営体制をしいたのである。

 所主は体が弱かったこともあり、自分だけで会社経営の全部を見ることの限界を自覚して、早くから人に任せることを心がけてきた。任せると人は存分に創意と能力を発揮し、大きな成果を生んだ。

 当時こうした組織を持つ会社は他に例がなく、画期的な機構改革であった。
(パナソニック・社史より)

 流石ですね。
 現在では、どこの会社でも営業部とか経理部、人事部、総務部など、部署が分かれていますが、これも松下氏の発案で、当時は画期的な発明だったのです。人を育て、人に任せる。それも病弱故の松下氏の発想でした。

 という事で皆さん、皆さんに弱点があったら、喜んでください。
 そして、その弱点を逆手に取って、独自なスタイル・やり方で、大成功しようではありませんか~!

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