2008/2/29

今、どん底です・・・という人が現れた

 

 「先生、私今、どん底です・・」、というAさん(女性 41歳)を鑑定しました。

 現状をお聞きしてみると、これまで独身ですし、昨年秋から仕事を辞めたが次の仕事が見つからなくて無職中。実家に居るので両親には色々言われ、兄はうつ病で引きこもっている。仕事、恋愛、家族関係。そして経済的にも行き詰っている。吉方位旅行の事を知っても、家族の目があって行けない、お金が無い・・・、もう何もかも上手くいかない、と泣きたいような日々とおっしゃる。

 確かにお聞きするだけで、その状況は辛い、お気の毒なことがよく分かります。
 でも、ものは考え方次第です。私はアドバイスしました。

 「どん底というなら、それはもうそれ以上落ちることはないので気が楽じゃないですか。人はこれから落ちるんじゃないかという時が一番苦しい。想像苦というものです。でも既に落ちる所まで落ちたというなら、もう落ちませんから、ある意味、気が楽でしょう」

 「それから、どん底とおっしゃいますが、私が鑑定して来たこれまでの経験から言うと、まだまだAさんは幸せですよ。もっともっとヒドイ状況にいる人がたくさんいます。

 例えば、父親が35歳で亡くなって、母親が三人の子供を育てて頑張った挙句、病気になって寝たきり、お姉さんである長女が昼は会社勤め、夜もアルバイトで母と、年の離れた妹と弟を育てている。もちろん恋もする暇が無い・・・。その女性よりは、まだ少しはいいのではないでしょうか。

 更に、貧しい国に生まれて、一家で日々食べることにも困っている先の見えない貧困に比べれば、日本の国は豊かでしょう。その人たちよりはずっと幸せです。

 何か思うように行かない事に遭遇すると、「自分ほど不幸な人間はいない」と思ってしまうものですが、自分の今の状態に感謝できると、その時から幸運になりますよ。

 どん底なんて思っていると、どん底の不運がやって来る。気持ちを切り替えて感謝すると、感謝するような事がドンドンやって来る。これがどん底と思っている所から抜け出すいい方法なんです。

*この幸運を呼ぶ方法については、拙著『あなたのメインディッシュは何?』(創文刊)の第六章「幸運を呼び込む自分を創ろう!」で、お話ししています。ご参照下さい。

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