2014/6/28
ハードな環境は、知らない内にあなたの能力を飛躍させる

  28歳の男性の悩み

 昨日鑑定にいらっしゃったAさん(28歳 男性)は、仕事をしたことがない、という方でした。

 いや、正確に言えば、父親の紹介で、一度だけアルバイトをしたことがあるそうですが、2日で辞めたそうです。
 自分には合わない(出来ない)、といって。
                  
 実家で、優しい父と母の世話になりながら、いわゆるニートの生活です。

 でも、ご本人は「充実した日々を送りたいんです」、「彼女はいつ現れますか?」とおっしゃる。
 また、「小さい時からツイてなくて、人生に困っているんです」とも。

 両親からは、ほめられたこともなければ、叱られたこともないと、おっしゃいます。

 そこで今日は、この方のことを念頭に、今開催中のブラジルW杯で、ほとんど注目されていなかったのに、大躍進しているD組・コスタリカのチームの話を致します。

  ブラジルW杯・D組1位通過の、コスタリカの強さの秘密

 コスタリカは中米の小さな国。九州と四国を合わせたほどの面積の、カリブ海に面した小国です。人口も400万人ほど。
 おまけに高地で標高1200m~1500m、荒れた芝のグラウンド、雨季(5月~11月)になると、毎日雨が降ります。

 今回のW杯のD組に入ったコスタリカ。
 この組は、イタリア、イングランド、ウルグアイ、そしてコスタリカの4チームです。

 W杯開始前には、あまり話題にもならなかった国でした。
 ところがふたを開けてみれば、負け知らずで1位通過。早々に決勝T進出を決めました。

 お蔭で優勝候補とも言われていた同組のイングランドも、イタリアも、決勝T進出ならず、予選敗退。姿が消えてしまいました。

 結局D組は、コスタリカとウルグアイが決勝Tに進出!
 なぜ、コスタリカはこんなに強いのでしょうか!?

  標高1200m~1500mで練習している

 コスタリカの標高は、多くの場所で1200m~1500m。低い標高で暮らしている人にとっては、空気が薄く、スポーツをするにも負担が多い場所です。(ちなみに国立競技場は標高30mほど)
 そんな場所でいつも練習をしていれば、低い標高のグラウンドでの試合は、随分楽に感じるはずです。

 ハードな環境で鍛えられている肉体は、知らない内に、バテない、タフな肉体を創り上げています。

  「普段に比べれば、いい環境じゃないか」、が強み!

 イングランドにしても、イタリアにしても、最高のサッカー環境。よく手入れされたグランド・芝。気候も良好。莫大な年俸。サッカー先進国の選手たちの環境は、もういう事がないですね。

 そこに、開催地ブラジルの芝が荒れまくって、ザーザー雨が降っている状態のグランドなど、世界の多くのチームが面食らっている中、もっともっと、超ハードな環境(荒れ果てたグランド、高地、大雨が降っていてもやっている)で普通にサッカーをやっていた選手がやって来ると、

 「なんて、やりやすいんだ」
 「どうして、みんなバテてるの?」 
 「芝で調子狂ったって? ウソでしょう」

 という感じでしょう。

  上から下に下りると、楽に生きられる

 ナゼこういう話をしたかというと、
 仕事しないで、家にばかりいた人が、社会に出るとあまりにハードに感じるでしょう。

 “幸せ”という感覚の一つは、よりハードな環境で生きてることで体や精神が慣れ、普通の環境に下りてきたときに、「楽だな~」と感じることです。

 Aさんの場合は、その反対で、より楽な環境から普通の環境に来るから、全てが辛く感じるんです。
 それじゃ、人生の決勝T進出どころか、地域の1次予選で早々に敗退することは目に見えています。

 「私は幸せだ」とか、「充実した人生だ」 というのは、日々ハードな環境で鍛えら、磨かれた人が、ひと仕事やり終えてホッとした時に感じる感覚で、いつも楽をしている人には、バテて辛くて、絶対に味わうことが出来ないものです。

 体も精神も、鍛えれば人生が楽になり、何かを成すことが出来るようになり、結果、幸せや充実感を感じるでしょう。

 20代や30代の人生の初期で、早々に敗退しない為に、今日の話が参考になれば幸いです。

 *鑑定日記の感想や、新刊の情報をくださる方は、
 sobunnep@za.wakwak.comまでお送りください。
 お待ちしています!

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