2016/3/9
なでしこジャパンの凋落に思う

  いつまでも、ベストの状態は続かない

 サッカー女子 「なでしこジャパン」 の凋落が止まりません。

 どのニュースにも、
 2011年ドイツW杯初優勝から、3大会連続で世界大会決勝を経験したが、悲願の金メダルの道は閉ざされ・・・。
 主将のMF宮間あや(31)ら黄金時代を築いたメンバーの多くが、今大会限りで代表を引退する意向であることが分かった。

 主力メンバーが、高い年齢になったにも関わらず、いつまでも頼って、世代交代が遅れたことが凋落の要因・・・
 大体、こういった論調です。

  「なでしこジャパン」 の平均年齢は、非常に高い

 そしてニュースはこう続ける。
 現在の「なでしこジャパン」の平均年齢は非常に高い。世代交代は完全に失敗している。
 (澤36歳ーすでに引退)、安藤32歳、大野32歳、宮間31歳、近賀30歳、川澄30歳、岩清水28歳、海堀28歳、大儀見28歳、坂口27歳、鮫島28歳、熊谷25歳。

 今回若手を少数入れましたが、主力メンバーは高い年齢です。

 他国のベンチ入り平均年齢が24歳前後に対し、日本は27・1歳。
 10日間で5試合を行う過密日程で、初戦からフル稼働を強いられたベテランの運動量は低下。
 佐々木則夫監督(57)は選考理由で、
 「プレッシャーがかなりかかる予選。経験値を生かしてもらいたい」

 と話したが、裏目に出た。

  素晴らしい結果を出したチームは、その後、決まってヒドイ

 そもそも団体競技では、素晴らしい結果を出したチームは、その後、ほとんどがヒドイ成績になる。

 こんなニュースも。
 男子のW杯では、前回大会の優勝国は、世代交代に必ず失敗して、次のW杯では散々な成績に終わる。
 例えば、昨年行われたブラジルW杯では、前回優勝国のスペインが予選リーグで敗退した。

 優勝国は良いメンバーがそろっているので、それらを切って、若手を入れる勇気が持てないからだ。
 今回の「なでしこジャパン」のリオ五輪アジア予選は、20人中14人が11年ドイツW杯組で、新たに入ったのは6人・・・・。

 あれから5年経っています。
 これじゃ失敗するのは、目に見えていました。

  新旧交代の時期

 では、新旧交代は、いつ着手していれば良かったのでしようか。 
 それは、私が『時間を上手く使える人、使えない人』(西谷泰人著 創文刊) の第九章「美を壊せ」 で述べた通りです。

 「美を壊せ!」 という言葉は、一番美しく輝いている時に、それを捨てて、次のものに取り掛かれ、という事です。

 つまり女子サッカーで言えば、
 「なでしこジャパン」が最高に輝いていた、2011年ドイツW杯で優勝した時点です。

 あのタイミングで、新人登用をどんどん始めていれば、今回も若くて才能溢れた最高のチームで戦え、勝ち進んだことでしょう。

 ピークの時に、次の準備に取りかかる。それが一番大切な生き方です。
 新しいものが育つのに、一定の時間がかかるからです。

  次の準備は、今の内に

 皆さんも、今、好調の波に乗っているものがあるなら、次の準備に取りかかって下さい。
 次の為の “自己投資” をして下さい。

 そうして、いつまでも輝き続ける、あなたでいて下さい。

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 今日の更新時間・・・17:30

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