2015/10/13
ただ生きているだけではない、一ランク上の生き方

  Mさんが、数年振りに鑑定に

 先日、数年ぶりに鑑定にいらっしゃった、Mさん(53歳 男性)のお話です。

 Mさんは、九州からわざわざ横浜の鑑定オフィスまで、鑑定にいらっしゃったのでした。

 そこで私は鑑定の初めに、
 「(九州に近い)大阪でも鑑定していますよ。それなのに、横浜までいらっしゃったのは“出張”を兼ねてですか?」

 と尋ねました。

  東京にジャズを聴きに来ました・・・

 するとMさんは、
 「いえ、『ブルーノート東京』にジャズを聴きに来たので、この機会にと思い、久し振りに西谷先生の鑑定に来ました」

 *ブルーノート東京・・・東京・南青山にあり、トップ・アーティストのライヴを目の前で聞きながら、ディナーも楽しめるジャズクラブ。

 「そうですか、それは素晴らしいですね」 (西谷)

 私はその後、芸術を愛し、芸術的な生き方をなさっているMさんと、音楽の話で盛り上がりました。
 私は作曲しますから、音楽の話は面白いですね。

 話を伺うと、今回Mさんは、オランダ人の世界的・女性アルトサックス奏者、キャンディー・ダルファーさん(45歳)の、東京公演を聴きに上京したといいます。

 「大阪、名古屋、東京で上演し、東京が今日なんです。この後(鑑定後)、ブルーノートへ向かいます」(Mさん)

  会話も楽しみに・・・

 Mさんは、アメリカの大学院を出ていて英語が話せるので、キャンディーさんと、毎回ステージの合間に英語で会話をするそうです。

 今回は、キャンディーさんの父、ハンス・ダルファーさん(有名なアルトサックス奏者) も一緒にいらっしゃっていて、お父さんとの共演も聴くことが出来ます。
 そんな楽しみもあっての、上京でした。

  Mさんもサックスを習い始める

 そんなサックスの魅力に虜になったMさんは、数年前から自らサックスを習い始めました。

 でも、自宅でサックスを吹いていたら、近所からクレームが来たそうです。
 そりゃ来るでしょう。

 そこで、50万円ほどかけて、自宅に小さな防音の個室を作り、そこで思いっ切りサックスを吹いているそうです。

 その個室は、譜面立てを立て、自分が入ってサックスを吹く、只それだけの狭いスペースの部屋です。

 ですからクーラーなど入れられないので、真夏などは「暑くて暑くて・・・」 とおっしゃっていました。
 狭い個室の中で、小型の扇風機を回しているのだとか(笑)。

 「サックスの腕前ですか? まだ全然シロウトで、上手くありません」
 と、Mさん。

 そこまでして、芸術を愛し、芸術にお金をかけていらっしゃる生き方は、

 「ともすれば、ただ生きて行くだけになりがちな人生において、一ランク上の生き方」 といえます。

 芸術的人生ですね。

  仕事はしっかりやり、芸術を楽しむ

 Mさんは結婚なさっていて、8年前は部下が1名だった仕事の役職でしたが、その後出世して、今では部下が40名だそうです。

 仕事をしっかりやって、好きな芸術で人生を楽しむ、いいですね。

 という事で、生活の基盤を作って芸術を楽しむMさん。
 これは一つの “理想的人生” だな・・・と思い、今日はご紹介しました。

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