2011/7/15
 「男子 三日会わざれば・・・」、
読書は人生を変える (写真付き)

先日、横浜の創文の近くのお寺でお祭りがあり、私は創文のスタッフのK君こと川村君(27歳)と 2人で参加しました。

* 川村君は、私の講演会で、毎回司会に出てくる 男性スタッフの一人です。

 お寺の応接室に通されて、他のお客様数人とお茶を頂いていると、入っていらっしゃった住職が、こんな質問をしてきたのです。

 住職 「この掛け軸が読める人、誰か居るかな?」

 お寺の応接間にかかっていた”掛け軸”

 見ると 「徳不〇必有隣」 とある。

 すると、私と同席していた川村君が、こう答えた。

 「とく こ ならず かならず りん あり」

 と、すらすらと答えたのですね。
 3番目の文字は、孤独の「孤」の字でした。
 「徳不孤 必有隣」

 ニコッ と笑った住職は、ではどんな意味か分かりますか? と川村君に質問をした。

 すると川村君は、「はい」と返事をし、静かに こう答えた。

 「徳の有る人は孤独ではない。必ず その人の隣に人がいる」

 住職は感心して、
 「君は若いのに 大したもんだ。これが直ぐに読めて、分かる人はそういないよ」 と。

 すると、川村君は、
 「いや、たまたま知っていただけです。論語の一節だったので」

 このやり取りが、その日の雑談ともいえる、何でもない会話の中でありました。私は感心しました。

 川村君が、読書を欠かさず習慣にしている事は 日頃から目にして知っていましたが、27歳になった今、成長したな・・と思いました。
 聞いてみると、彼はこれまでにジャンルを問わず、1500冊以上の本を読んだといいます。

 「男子 三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ」 と言いますが、ほんとにそうですね。
(解釈・・・日々鍛錬する人は、3日も経つと 見違える程成長しているものだ という意味)
 これは「三国志演義」の中に出てくる、呉の武将、呂蒙(りょもう )の言葉。

 読書は人生を変えます。
 五百冊読んだ辺りから、手相ががらりと吉相に変わって来ます。

 この一節のように、それは3日ではありませんが、彼の場合、高校時代から読書を始めて、今日までの10年余りで読んだ本は、彼の人生観や思考の骨子になっている事を感じました。

 いつまでも若い青年だと思っていただけに、その内面の成長に、心地よいショックを受けた出来事でした。

* 読書で人生は飛躍する、という話は、私の講演DVD『手相で解明!運が良くなる4つの方法』や、『年を取るほど時間は速く進む』(共に創文発売)で紹介しています。ご参照ください。

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