性別 : 女性 独身 現在イタリア在住 生年月日 : 昭和50年 4月 26日 午前11時03分ごろ 生まれた場所 : 岐阜県 多治見市 質問1 : 現在イタリア人男性と婚約中で、結婚後はイタリアに住む予定です。結婚に関して、何に注意したらいいですか? 質問2 : 結婚したら夫の仕事を手伝うことになるのですが、私の将来の仕事運はどういうものでしょうか? ◆◆ 四柱推命 鑑定書 ◆◆ 山田希美子 様 四柱推命鑑定のお申し込み、ありがとうございます。 これは、生まれた年・月・日・時という四本の柱からなる命式を作成し、そこに配置された十干・十二支の陰陽五行の組み合わせで、運勢を看ていく占術です。 陰陽というのは、全てに陰と陽があるという二元論の考え方であり、五行というのは、万物は木・火・土・金・水の5元素のどれかから成り立っている、という考え方です。 この五行はお互いに影響を与えあっていて、その一つに相生の関係(助け合いの関係)というのがあります。 例えば、木は燃える事で火に勢いを与え、火はやがては土になり、土には金が混じり、金は冷えると水滴がつき、水は木を育てるといった具合です。水があることで、木はパワーをもらう事ができ強くなりますが、一方の水は木に吸収される事で力を失います。その他の組み合わせも同様です。 もう一つに、相剋の関係(剋し合いの関係)というものがあり、例えば、木は土に根を張って倒し、土は水を塞き止め、水は火を消し、火は金を溶かし、金は木を打ち倒します。木は金により致命的な打撃を受けますが、金も木を倒そうとする事で力が弱まります。それ以外の組み合わせも同様です。 この相生の関係や相剋の関係というもの自体には、吉凶はありません。例えるなら、枝葉が茂りすぎて煩雑になりすぎた樹木は、金で適当に枝葉を切ってやる必要がありますし、いくら木に水が必要といっても、あまりに多量の水は木を押し流してしまいます。 四柱推命の本質とは、それぞれの命式における、この陰陽五行のバランスを看る事にこそあります。 それでは前置きはこれ位にいたしまして、早速鑑定に入らせて頂きましょう。 ★まず、山田さんの命式を作成すると次のようになります。 1975年4月26日 午前11時3分生 〈四柱干支〉 時柱 日柱 月柱 年柱 丙 壬 庚 乙 午 寅 辰 卯 〈看命〉 空亡/辰巳 格局/傷官佩印格 用神/月干・庚 喜神/金・水 忌神/木・土 〈五行力量構成〉 ※日主−「壬」(属性・水)
金(印星) ■■■■■ □□ ■■■■■ □□ ■■■■■ □□ ■■■■■ ↘ ↗ 水(自星) □□□□ □□□ ↗ ↘ 土(官星) 火(財星) ■■■ ■■■■ ■■■ ■■■■ ■■■■
山田さんの命式の象意は、植物が生い茂る樹林に流れるせせらぎの水です。木々に吸収されて弱まった水ですので、茂りすぎた植物を伐採し、且つエネルギーを与えてくれる金の五行が巡ってくる事を最も喜び、勢いを回復させてくれる同じ水の五行はこれに次ぎます。 上記にある四柱干支の8文字の中で、山田さん自身の核となる本質を表しているのが、日柱の上段にあります「壬」(「じんすい」)と読む)の星です。この星の性状は陽の水。とどまる事なく流れる水であり、大きな海や川を意味します。智謀にすぐれ、常に頭を働かせながら世渡りをしていきます。一見柔軟に見えても芯は強く、また人に対しては優しい方です。いつも考えすぎてしまう所が玉にきずです。 山田さんのこの川はどういう状態にあるかと言いますと、辰月(4月)後半の土用入り後の生まれではありますが、命式中には寅・卯・辰の東方合が成立する事で、木の五行が非常に勢いを持っています。また、時柱には「丙」(陽の火/太陽の象意)の星があって、午・寅の三合火局半会の上に座して大きな力を持ち、燦々と輝いています。その為、水は木々に吸収され、太陽によって蒸発して、大変に弱まってしまいます。 この川を例えるならば、強い日差しが差し込む樹林を、ちょろちょろと流れるせせらぎというイメージです。 月柱上段には「庚」(陽の金/鉄の塊の象意)があり、年干・乙と干合する為にやや力は衰えるものの、弱りきった水の水源となって力を与え、多すぎる木の五行を伐採してくれるので、これを用神とします。用神とは、命式の中で一番良い働きをする守り神を指します。 山田さんは、とても世話好きで人に優しい方です。自分を犠牲にしてでも、愛するものには力を尽くすといったタイプです。やや、男まさりで勝気な所もありそうですが、姉御肌で面倒見もいいので周囲の人気者でしょう。 非常に発想力が豊かで、話し上手なので、人を決して飽きさせません。また、芸術性にも優れ、人にあっと言わせるような事を平気でやってのける大物の器を持った方でもあります。 基本的にプライドが高く、縦社会の組織の中に入って人の命令で動くといった事はかなり苦手分野です。 本質的な所では、常に心のどこかで傷つく事を恐れて不安になっている部分もありそうです。そこを悪意のある人間につけこまれると、相手の思うがままに操られてしまうという可能性もありそうです。自分を本当に理解できるのは自分だけなんだと割り切る事も、時には必要でしょう。 山田さんは持ち前の知的好奇心を上手に用いながら、様々な学問や知識に数多く触れる事が、大きく発展していくキーワードとなるでしょう。 財運に関してはそこそこ有りますが、山田さん自身があまりお金を運用したりとか、貯めたりする事に興味を持たない方なので、お金は入ってはすぐ出て行くという傾向になりがちです。 健康運はおおむね良好ですが、婦人科系の病気にやや注意して下さい。 限りある人生の中で、普通の人ができないようなたくさんの体験をし、それを多くの人に表現して新鮮な感動を与えてあげる事が、山田さんの天の役割ともいえそうです。 ※山田さんの命式の象意は、樹林を流れるせせらぎです。やや木の五行の勢いが強すぎる傾向があるので、木を伐採しせせらぎの水源となってくれる金の五行が来ると大きく運が開きます。水の五行が巡る時は、運気の流れは良くなるもののやや自己満足で終わりやすくなります。木の五行や土の五行が巡る時は、いろいろな経験を積む事により自分の実力を蓄える時期となります。 ★では次に、山田さんの運勢のおおまかな流れを出してみます。 (◎・○・△・×の4段階のマークは、運勢の強弱の目安です) 山田さんの立運は3歳4ヶ月となり、ここから10年ごとに運気の流れが変わります。 【過 去】 3歳4ヶ月〜13歳4ヶ月 〈干支〉辛巳 印綬−絶 (南方火運) 〈五行・命式との関わり〉辛の属性は金だが時干・丙と干合、巳は火 時支・午と南方合半会 印星偏正交集 (△…辛は干合して合去、火の勢いが増す) とても頭の良かったお子さんだったのでしょう。いろんなものに興味を持った多趣味な子供時代であったかと思います。 13歳4ヶ月〜23歳4ヶ月 〈干支〉壬午 比肩−胎 (南方火運) 〈五行・命式との関わり〉壬の属性は水、午は火で日支・寅と三合火局(半) 時支・午と自刑 (前半○後半△…喜神・水が巡るものの、火の五行の勢いが増す) 18歳4ヶ月位までは、非常に楽しかった学生時代だったかと思われます。その後の5年間は、何か大きな目標を見つけその為の努力されたのではないでしょうか。やや、自分で自分を責める傾向にあったかも知れません。 【現 在】 23歳4ヶ月〜33歳4ヶ月 〈干支〉癸未 劫財−養 (南方火運) 〈五行・命式との関わり〉癸の属性は水、未は燥土だが年支・卯と三合木局(半) 時支・午と南方合半会 (前半○後半×…水の五行が巡るも、木と火の五行の勢いが強まる) 多少人間関係の摩擦はあっても、希望に満ちた新しい生活がスタートした事でしょう。28歳4ヶ月あたりからは、いろいろ迷いを生じやすい時期ですが、たくさんの経験を積む事で自分をうんと高める事ができるでしょう。 【未 来】 33歳4ヶ月〜43歳4ヶ月 〈干支〉甲申 食神−長生 (西方金運) 〈五行・命式との関わり〉甲の属性は木、申は金 (前半×後半◎…木の五行が巡るも、金の五行も巡る) 前半はまだ本調子ではありませんが、いよいよ後半の38歳4ヶ月位から、山田さんにとって大きな自己実現ができる時期となるでしょう。今までの経験や積み重ねがしっかり生きてくる事となります。 43歳4ヶ月〜53歳4ヶ月 〈干支〉乙酉 傷官−沐浴 (西方金運) 〈五行・命式との関わり〉乙の属性は木だが月干・庚と干合(妬合)、酉は金 月支・辰と支合 年支・卯と冲 (前半×後半◎…木の五行が巡るも、金の五行も力を増す) この時期の最初5年間は、やや夫婦間のトラブルに注意の時期です。何となくイライラして、相手にきつくあたりやすくなります。まずは感謝と思いやりの心をもって、多少の事は寛大な心で許してあげましょう。そして後半の48歳4ヶ月から、また大きく運が開いていく事になります。 53歳4ヶ月〜63歳4ヶ月 〈干支〉丙戌 偏財−冠帯 (西方金運) 〈五行・命式との関わり〉丙の属性は火、戌は燥土だが日支・寅、時支・午と三合火局 年支・卯と支合 (×…火の勢いが飛躍的に増す) この時期は、お金の取り扱いに特に慎重にして下さい。勢いあまって、無謀な投資などに手を出さない事です。調子の良さそうな人の口車には要注意です。石橋を叩いて渡る位の慎重さを心掛ければ、無難で充実した10年となるでしょう。 ★次に、今年と来年の運勢を細かく出してみましょう。 今年(平成18年2月〜平成19年2月)の運勢 ※四柱推命では、2月の立春をもって一年の始まりとします。 〈干支〉丙戌 偏財−冠帯 〈五行・命式との関わり〉丙の属性は火、戌は燥土だが日支・寅、時支・午と三合火局 年支・卯と支合 (×…火の勢いが飛躍的に増す) この1年はやや気疲れが過ぎてストレスになりやすい年回りでしょう。やや金銭の取り扱いには、注意して下さい。 来年(平成19年2月〜平成20年2月)の運勢 〈干支〉丁亥 正財−建禄 〈五行・命式との関わり〉丁の属性は火、亥は水だが年支・卯と三合木局(半) 日柱干支・壬寅と天地徳合 (△…火の五行、水の五行、木の五行が強まる) ふと自分が上の空になってしまうような感覚の1年です。うっかりミスや事故には注意して下さい。おそらく、この年が結婚の年となるでしょう。 ★山田さんの運勢を上げてくれる人は、こんな命式の人です。 山本さんの命式は、多すぎる木星に吸い込まれて弱まった水の象意です。 木を伐採して力を与えてくれる金の五行をたくさん命式に持った人とパートナーを組むと、山本さんの良さを非常に発揮できます。 木の五行が命式にたくさんある人といると、やや気を遣いすぎて行動力がなくなる傾向が出てきます。 ◇◇ ご質問の回答です ◇◇ 質問1−現在イタリア人男性と婚約中で、結婚後はイタリアに住む予定です。結婚に関して、何に注意したらいいですか? 回答1−異国での新たなる新生活という事で、きっと希望も不安もいっぱいの事とお察しいたします。さて、結婚をするという事は、お二人で一心同体になって共同生活を営む事になる訳ですから、当然ながら今までのような恋人同士の関係とは違ったものになってくるでしょう。一部の例外を除いては、お互いに義務や責任を持ち合う事にもなるでしょうし、相手にその義務を求めるといった事にもなります。でも、それが高じると、相手に自分のパートナーの理想像を押し付けるといった事にもなりかねません。こうなってくると、結婚生活は苦しいだけの窮屈なものとなってしまうでしょう。 当たり前ではありますが、結婚してもお互いが一人の人間であり、ある意味他人であることには変わりありません。その辺りを踏まえたうえで、お互いが一個人として尊重しあうという姿勢は、非常に重要であるといえましょう。相手が異文化の外国人であればなおさら、共同生活においてどうしても馴染めないような所も出てくるかもしれません。でもそういった所があっても、個人やお互いの文化を尊重し合って、我慢するでも見ないようにするのでもなく、受け入れていくように努力し続ける事が大切でしょう。 山田さんの命式は、やや夫とか権威あるものに対して不平不満を持ちやすく、軽んじやすいという傾向があります。ひょっとしたら、恋人の時はとても愛する事ができたのに、結婚したらそうでもなくなったというような事が出てくるかもしれません。これを解決するには、お互い結婚しても恋人同士の時の気持ちを忘れないように、定期的にはレジャーやバカンスを楽しんで、決してマンネリにならないようにする心掛けが大切です。そうすれば、いつまでも新鮮で素晴らしい夫婦生活が続けられる事でしょう。 質問2−結婚したら夫の仕事を手伝うことになるのですが、私の将来の仕事運はどういうものでしょうか? 回答2−山田さんは、手に職をつけるといった類いの専門職や技術職に向いています。また、芸術性もあるので、デザイン関係などもいいでしょう。ただ、あまり人からあれこれと指図されるような仕事は、やや向いていないようです。なるべく上下関係のない個人としてのポジションの仕事が適職でしょう。 山田さんは、一つの分野の仕事を究めることにより、非常に大きな力を発揮する事ができるという特性をお持ちです。 それでは、この辺りで鑑定を終らせて頂きます。 山田希美子さんのご発展とより幸せな未来がくる事を、心より願っております。 丙戌年 甲午月 庚寅日 推命学士 壬生 明生(浅野 太志) |
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