西谷泰人 恒例の特番リバイバル・エッセイ

  そう簡単に今年を終わらせない!


更新日 2011年10月4日
 
(今この時期に、是非とも必要と思われるエッセイを、再び掲載します。皆様の生活にお役に立てれば幸いです。2011年10月4日:西谷)
 
* このエッセイは、私がニューヨーク在住時代の2001.12.16.に第40話として公開したものです。
 


 

第40話 そう簡単に今年を終わらせない!(前半)


●今年も残り少ない・・・、と思うのは間違っている

 年の瀬が押し迫ると、巷(ちまた)では「今年も、あと15日しかありませんね」 「あっという間に今年も終わりですね」 なんて言う声をよく耳にします。中には、まるで一年が終わったかのような感じで、忘年会のことばかり考えている人もいます。「今年は済んだ・・・」と思っているのでしょう。

 私が住むニューヨークを始めとするアメリカは、この時期をどう過ごしているかというと、やはり同じようなムードです。いや、むしろ、こちら(アメリカ)のお休み気分の方が強いと思います。日本よりも早い時期から一年が終わったような感じです。

 というのは、国をあげての大きなお祝いが、日本は元旦なのに対して、キリスト教圏のアメリカではクリスマスだからです(元旦よりクリスマスは1週間早い)。12月に入るとクリスマス・ツリーが街のあちこちに出始め、聞こえて来る音楽といえばクリスマス・ソング一色。そうしたお祭り気分で国中が浮かれています。私の実感では、熱の入れようがクリスマスは10だとすると、元旦は1ぐらいの感じです。

 アメリカのことはともかく、年の終わりが近づき「今年ももう終わりですね・・・」なんていう人々の言葉を聴くと、私はいつもこう思います。「年末のやつめ、今年もまた早く終わらせようとしているな。その手には乗らんぞ。そう簡単に今年を終わらせてたまるかっ!」 と。

 みんな、ある大切な事を知らないから「今年はもう終わりだな・・・」と思ったり、「今年のやり残しでもしとこうか・・・」なんて、年末をおまけみたいに考えているのでしょう。でも実は、この残り少ない年末の期間こそ、来年の命運を決定する重要な期間なのです。


●年の最後の三ヶ月間は、1の努力が3にも5にもなる「お宝期間」だ!

 年末になって「酒が飲めるぞ〜〜!」 なんてノン気に言っている人たちは、何も運命の法則を知らない人たちです。実は、年末を含む年の最後の三ヶ月間は、来年の運命を左右する重要な期間です。

 しかも、年の最後の三ヶ月の間に行なった努力の価値は、1の努力が3にも5にも匹敵するほどです。この大切な期間を、もう終わったかのように飲んだり食べたりで無意味に過ごしている人を見かけると、私は「もったいないな・・・」と、いつも思います。こんな大切な期間なので10月、11月、12月の三ヶ月間のことを、私は「お宝期間」と言っています。

*もちろん、私はお酒を飲むことに反対しているのではありません。飲むのは結構です。お酒はおいしいし、お付き合いも、ストレス解消も大切ですからね。ここでは、時間の過ごし方を問題にしているだけです。


●10月10日から年末までの出来事は、来年起こることの予告だ!

 ところで、年の最後の三ヶ月といっても、それは10月10日から始まります。10月1日ではありません。

 さて、10月(10日以後)、11月、12月の大切な特徴は、もう一つあります。それは、この期間に起こる出来事は、翌年一年の予告として起きている、ということです。ですから、来年がどんな年になるのか知りたければ、今年のラスト三ヶ月に起こる出来事に注目しましょう。

 あなたの今年10月10日以降は、どうですか? 何かいい話や、来年に楽しみな結果が期待出来る話など、身近に持ち上がっていますか? デビューの話や有力な人から共同事業をやらないか、とか、いい結婚話しなどなど。いい話が持ち上がっているなら、来年はとてもいい年になるでしょう。

 しかし反対に、あなたには今年10月10日以降、これといったいい話や、来年に結果が期待できるような話が何もないなら、来年はあまり盛り上がらない年、となります。悪いことも、年末の約3ヶ月が来年を映しているからです。


●年末に、何もいい事が起こらない場合、どうする・・・

 では、10月10日から12月末の間に、何もいい事が起こらなかった人の場合、どうしたらいいのでしょうか? あまりいいことが起こらない来年を、ただじっと待っているのでしょうか?

 いや、ダメです。もったいない! そんな消極的なことではダメです。人生は攻撃です。積極的に攻めて行かなければ、いい運はやってきません。いい事が起こって欲しいとか、愛されたいと思ったら、まずこちらから先に何かをする事です。

 例えば、孤独で誰かからメールがほしい時に、今日も来なかったな・・・、というのじゃダメ。 そんな時はどうするか? そう、まず自分からドンドンいろいろな人にメールを出すのです。そうすれば、出しただけ友だちは返信をくれるでしょう。3人に出せば3人から。10人に出せば10人もの人から暖かいメールが届きます。「自分が幸せの種を撒いた分だけ幸せになれる」。これが幸せの法則です。

 しかも、10月10日から大晦日までは特別期間。先程も述べましたように、この期間の努力は、1やれば3にも5にも増幅して、運勢を飛躍させてくれます。

 ですから、年末は種まき期間。自分から進んでドンドン種を蒔(ま)きましょう。今から年末いっぱいまで、今と来年の為に幸運の種を蒔きましょう。それを私は強くお勧めしたいのです。


●前年末に起こる事の吉凶で、翌年が読める!

 それでは次に、年のラスト三ヶ月に起こることで、どのように来年を予知するのか、具体的なケースを挙げて紹介して見ましょう。

 例えば、今年のA子さんには、秋まで恋愛運がまったくありませんでした。しかし…

(後半へ続く)

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